

テルモには、医師や看護師の資格を持ちながらテルモに勤務し、その専門性を活かして医療機器の開発や普及、医療機関への適正使用の啓発などを行うアソシエイトがいます。また、臨床検査の技術者やソーシャルワーカーとしての経歴を有する者も在籍しています。彼らの多くは、世界的な脅威である新型コロナウイルス感染症(COVID-19)により、自分たちが住む地域の医療機関もまた切迫していることを身近に感じ、自分にも何かできることはないかと、居ても立っても居られない気持ちになっていました。
テルモのグループ会社であるテルモヨーロッパ社では、このような臨床や医療のスキルを持つアソシエイトたちが自らできる最大限のことを行えるよう、医療現場でのボランティア活動を支援する取り組みを始めました。会社に申請すれば、有給でボランティア活動に参加できることにしたのです。この制度を活用し、ボランティア活動を通じて医療に貢献したいと願う声がヨーロッパ全域から挙がり、それぞれがさまざまな場所で活動に尽力しました。
ベルギーの高齢者施設で
臨時看護師として活動したアソシエイト
私が到着したときは、スタッフの大半が病気休暇中で、初日から大きな挑戦になることを覚悟しました。危機的な状況のなかでまず行ったのは、出会ったばかりの人々とチームを作り、体制を整えることです。テルモで培ったセールス担当者としての経験が、スタッフや入居者とコミュニケーションを取るうえで役立ったように思います。そして4週間ほどボランティアを続けた頃、ようやくこの施設に平穏が戻ってきました。
スペインの市民保護局で
ボランティアを行ったアソシエイト

スペインの病院で
医療支援を行ったアソシエイト

テルモグループの共通の価値観であるコアバリューズの一つ、「Care(ケア)―患者さんへの想い」。その価値観を共有するアソシエイトが集うテルモでは、COVID-19が猛威を振るうなかでも自らできることを考え、行動しようとする支援の輪が広がっています。