News release
テルモ株式会社(本社:東京都渋谷区、社長:新宅祐太郎)は、「ニコペリック腹膜透析液」を本日発売しましたので、お知らせします。
腹膜透析とは腎不全のための透析療法の一つで、患者さんが自宅や外出先で腹腔内に透析液を入れ、腹膜を介して水や老廃物を取り除く腎代替療法です。
「ニコペリック腹膜透析液」は、イコデキストリンを浸透圧物質として含有した腹膜透析液であり、ポリプロピレン製2室容器を採用しております。使用時には隔壁を開通し混合して使用し、混合後のpHは6.2~6.8と中性化※しております。
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※腹膜透析中止の重要な原因として、腹膜機能の低下があります。その原因は多岐に渡り、腹膜透析液のpHもその原因の一つと考えられています。pHを中性化することが腹膜機能への影響及び注液時の腹痛を軽減することが報告されています。
テルモの腹膜透析の取り組み
テルモは1987年から腹膜透析液および、その周辺システムを発売し、在宅医療である本療法において「患者さんにやさしい」を目指して製品開発を進めて参りました。その中で2000年に国内で初めて中性化腹膜透析液「ミッドペリックL」を発売しました。
今回発売する「ニコペリック腹膜透析液」もその技術を応用し、2室容器を用いることで中性化を実現したものです。本剤含め、テルモの腹膜透析液はすべて中性化された品揃えとなります。
テルモではこれからも安全で快適に腹膜透析療法を長期的に実施いただくことを目指して製品開発を進め、患者さんのQOL向上に努めて参ります。
以上
テルモ概要
テルモは、「医療を通じて社会に貢献する」という理念を掲げ、100年の歴史を持つ医療機器メーカーです。日本に本社を構え、世界160以上の国と地域で事業を展開、30,000人以上のアソシエイト(社員)が革新的なソリューションを届けるために日々働いています。
国産体温計の製造に始まり、設立以来、医療の基盤を支え続けてきました。現在は、カテーテル治療、心臓外科手術、薬剤投与、糖尿病管理、腹膜透析、輸血や細胞治療などに関する幅広い製品・サービスを提供しています。
テルモは、患者さんや医療従事者をはじめ、広く社会にとって価値ある企業を目指します。