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テルモグループは、本業を通じて医療の発展・普及に貢献するとともに、事業を展開する地域に根差した社会貢献活動に取り組んでいます。 地域社会の一員として各国のアソシエイト(社員)も参加し、その地域の医療・社会の発展や課題解決を支援しています。

医療の普及・発展への支援

世界各国での献血活動

テルモの血液・細胞テクノロジーカンパニーの事業会社である米国のTerumo BCT, Inc(. 以下、テルモBCT)は、2021年1月に「From the Heart」プログラムを開始しました。このプログラムは、血液と細胞の可能性をさらに追求し、グローバル全体で献血への協力を促すことを目的としています。テルモBCTは、血液製剤化技術、アフェレーシス治療、細胞処理技術の分野におけるグローバルリーダーであり、世界中でより公平な医療へのアクセスを可能にするための安全で持続可能な血液供給の必要性を深く理解しています。

テルモBCTは、地域社会とアソシエイトに献血の機会を提供するために、世界のさまざまな地域で数多くの献血活動を行いました。6月14日の「世界献血者デー」を中心に、年間を通して献血活動を開催、後援・支援してきました。インド、アフリカ、日本、中南米、北米およびその他のアジア太平洋地域の国々では、安全で十分な血液供給を確保するために、多くの献血活動でアソシエイトが自ら献血に協力するとともに、ボランティアとして活動を支援しました。インドだけでも756回以上の献血活動を後援・支援するとともに、テルモの創立100周年を記念した100日間の献血キャンペーンを実施しました。このような活動を通じて、アソシエイトから2,800単位以上、地域社会から25,000単位以上の献血協力を得ることができました。この血液は85,000人以上のいのちを支えるために使われると推測されます。

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献血や献血啓発活動に参加する各国のアソシエイト

Coalition of Blood for Africa (CoBA)での取り組み

テルモBCTは、From the Heartの取り組みとも連動して、CoBAでの活動を推進しています。CoBAは、アフリカにおいて、安全な血液を必要十分かつ持続的に供給することを目指すイニ シアチブです。この活動を主導する提唱者として、世界保健機関(WHO)からも認められ、存在感が高まっています。テルモBCTは、CoBAの技術・能力開発に関するワーキンググループを主導しています。2021年度は、献血の必要性を啓発する活動と、実際に献血を増やす活動を中心に取り組んできました。6月14日の世界献血者デーにおけるソーシャルメディアキャンペーンと、Facebookが後援した「Give Blood」キャンペーンは、それぞれ400万人、850万人以上ものアフリカの人々に配信されました。国際女性デーにケニアで行われた献血活動では、3日間で通常の時期と比べて1,300%以上も多くの献血が集まりました。開発途上国の血液供給を支援するGlobal Blood Fund(GBF)は、世界献血者デーを記念して、Africa Society for Blood Transfusion(AfSBT)およびCoBAと協力し、アフリカの一流アーティストたちが、ピート・タウンゼントの往年の名曲である「Give Blood」をアレンジし、複数の異なる言語で歌ったバージョンを発表しました。ピート・タウンゼントが、献血促進の目的で「Give Blood」の 使用を許諾したのは今回が初めてです。

CoBAウェブサイト

Leukemia & Lymphoma Societyへの支援

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Light the Nightに参加したアソシエイト・関係者

Leukemia & Lymphoma Society(LLS)とのパートナーシップは、テルモBCTで最も長く続いているコミュニティとのつながりの一つです。LLSは血液がんの研究に対する資金提供や、患者さんへの教育・サービスの提供を行っている世界最大の非営利保健団体です。LLSの活動は「血液の可能性を追求する」というテルモBCTの目標にも合致しています。LLSとのパートナーシップは、2007年にテルモBCTがLLSによるLight the Night募金キャンペーンに参加したことから始まりました。2021年のキャンペーンでは、アソシエイト、会社およびスポンサーから合計10万米ドル以上の寄付が集まりました。キャンペーンの最後には、デンバー市内でのウォークイベントが開催され、参加者たちはサバイバーへの敬意を表するとともに、現在治療中の患者さんを支援し、故人を偲びました。

「看護の日・看護週間」事業への協賛

テルモは、2022年5月8日から14日にかけて、公益社団法人日本看護協会と厚生労働省が全国で実施する「看護の日・看護週間」事業に協賛しました。「看護の日」は、老若男女を問わず誰もが「ケアの心」「看護の心」「助け合いの心」を育むきっかけとなるよう、1990年に旧厚生省により制定されました。また、翌1991年より「看護の日・看護週間」記念事業が開始されました。これ以来、近代看護を築いたフローレンス・ナイチンゲールの誕生日にちなんで、毎年5月12日が「看護の日」、12日を含む日曜日から土曜日までが「看護週間」とされています。当社の協賛は、同事業の開始時より続けてきた取り組みであり、今年で32年目を迎えます。テルモは、「看護の日・看護週間」事業の趣旨に賛同し、本事業を応援することで、医療を通じて社会に貢献していきます。

公益社団法人 日本看護協会ウェブサイト 看護の日

テルモ生命科学振興財団

科学技術の振興を通じて、人類の医療および健康の向上に寄与

テルモ生命科学振興財団は、我が国の科学技術の振興を通じて、人類の医療および健康の向上に寄与することを目的に、1987年にテルモの出捐により設立されました。同財団では、主に生命科学分野の科学技術に関する国内外の研究開発等に対する助成事業と、医工連携・融合領域において顕著な業績を上げ、その将来が期待できる方を顕彰する褒賞事業、若い世代に生命科学研究の魅力を伝える普及啓発事業の3つの事業を行っています。

テ助成事業では、医療現場において新しい価値を提供する国内の研究開発をはじめ、開発途上国の医療・公衆衛生の改善に貢献する研究開発や、医療・保健の水準向上を目的とした社会貢献活動、そして研究集会等へ、合計159件、総額約3億2千3百万円の助成を行いました(2021年度実績)。褒賞事業では、医工連携・融合領域へのより多くの優秀な人材の参入契機となることを期待して、「森下泰記念賞」を新たに設けました。普及啓発事業では、主に中高生を対象としたウェブサイト「生命科学DOKIDOKI 研究室」を運営して、生命科学を理解するための基本知識や最前線の話題について、次世代を担う読者に分かりやすくお伝えしています。2021年度は、より幅広い年代層に生命科学に対する興味を持ってもらえるよう、新たなマンガコンテンツの連載を開始しました。財団では、このような取り組みを通じて、医療および健康の向上に寄与しています。

公益財団法人テルモ生命科学振興財団

詳しくはテルモレポートESG情報編をご覧ください。