News release
テルモ株式会社(本社:東京都渋谷区、社長:鮫島光)は、医療用ポータブル体成分分析装置「ラチェッタ」を、本年4月より全国の医療機関に向けて販売開始しました。
ラチェッタ製品本体
ラチェッタは、術前・術中・術後(周術期)の患者さんの管理における重要なパラメーターを測定できる体成分分析装置(体組成計)です。小型・軽量ながら、体水分量、細胞外液量、細胞内液量、除脂肪量※1、脂肪量、体脂肪率、BMI、水和率、細胞外水分比、位相角といった、多岐に渡る測定が可能です。
周術期の患者さんの筋肉量や水分量を知ることは、栄養状態を把握し、経腸からの栄養剤の投与や静脈からの点滴など、個々の患者さんに適した栄養介入を行うことに役立ちます。また、昨今の高齢化社会においては、患者さんの身体の状態を把握する上でのパラメーターとして筋肉量が注目されています。筋肉量や筋肉機能が低下した状態であるサルコペニアは、術後の合併症発生率の増大や化学療法の継続率低下といったリスクに繋がることが知られています。
こうしたことから、医療現場では体組成を簡単かつ正確に測定して患者さんの栄養状態を適切に評価し、治療に役立てるニーズが高まっています。一方、一般的な体組成計は大型で、持ち運びも困難なため、ベッドサイドなどで手軽に体組成を測定できないことが課題となっていました。
ラチェッタは本体重量が310g※2と小型・軽量のため、医療従事者が容易に持ち運ぶことができ、患者さんが病室でベッドに横たわった状態や外来診察の際に座ったままでも測定できるなど、様々な患者さんや場面への対応が可能です。また、手足に電極と電極コードを付けてから約15秒※3で測定が完了するため、患者さんと医療従事者双方の負担軽減が期待できます。患者さんと接触する電極部分に関してはディスポーザブル仕様となっており、清潔な状態を保つことができます。また、付属のデータ管理用PCソフトをダウンロードして使用することによって、PC上でのデータの保存やサマリーシートの作成を容易に行うことができ、患者さんへの外来栄養指導などで活かすことができます。
テルモのニュートリションマネジメントは今後も、周術期の患者さんをサポートする「新たな栄養療法」の実現に向け、ラチェッタをはじめとする医療機器、医薬品、デジタル技術を融合させたソリューション提案を進めて参ります。
製品概要
販売名 | テルモ体成分分析装置 |
一般的名称 | 体成分分析装置 |
医療機器認証番号 | 305AGBZX00072000 |
希望小売価格(税別) | 950,000円 |
販売名 | テルモ検査用電極 |
一般的名称 | 単回使用心電用電極 |
医療機器認証番号 | 08B2X10006000034 |
希望小売価格(税別) | 100円 |
テルモ概要
テルモは、「医療を通じて社会に貢献する」という理念を掲げ、100年の歴史を持つ医療機器メーカーです。日本に本社を構え、世界160以上の国と地域で事業を展開、30,000人以上のアソシエイト(社員)が革新的なソリューションを届けるために日々働いています。
国産体温計の製造に始まり、設立以来、医療の基盤を支え続けてきました。現在は、カテーテル治療、心臓外科手術、薬剤投与、糖尿病管理、腹膜透析、輸血や細胞治療などに関する幅広い製品・サービスを提供しています。
テルモは、患者さんや医療従事者をはじめ、広く社会にとって価値ある企業を目指します。