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テルモが目指す
ソリューションとは

医療の世界に訪れる大きな変化の波…!    
テルモが目指す「ソリューション」とは?

現在、医療を取り巻く環境には、大きな変化の波が訪れています。世界的な生活水準の向上や高齢化に伴う「疾病構造の変化」。患者さんが疾病を抱えながら生活されるための長期的なQOL向上を目指す「時間軸の変化」。そして、医療を支える「技術の変化」などが挙げられます。テルモは、いち早くこれらの変化を捉え、医療現場に寄り添いながら、新たな道筋をつくることを目指しています。

そこで発表されたキーワードが「デバイスからソリューションへ」というビジョンです。これまでもテルモは歴史を通じて、時代ごとの医療への貢献に取り組み続けてきましたが、今、新たな方向性で医療の現場に貢献するときが来ています。

デバイスからソリューションへ

ここでいう「ソリューション」とは、何を指すのでしょうか。概念が幅広いだけに、イメージを持ちにくいかもしれません。「ソリューションってサービスの一種なの?」「テルモは、モノづくりをやめてコンサルテーション業に移るということ?」時折、このような質問をいただくこともあります。Solutionとは、英語で「課題などを解決すること」。医療従事者や患者さんが抱える悩みや課題を解決する、ということです。一言で言えば、「顧客目線を強めること」です。

医療という領域では、最終的には医療従事者が医療機器や医薬品といったモノを用いて人に介入して、体の悪いところを治します。モノが不可欠です。課題を解決するための方法として、「サービス」に限定する必要はありません。「モノかサービスか」ではなく、両方とも大事なのです。むしろ、メーカーであるテルモとしては、モノが最も大事で、これまで蓄積してきた強みである「モノづくり」に、さらにこだわっていきたいと考えています。

モノ サービス

ただ、現代は「モノの良さだけでは選ばれない時代」とも言われています。世の中に製品があふれ、技術的な差もわずかになっています。かつては、お客様の課題にモノだけで解決していたことも多くありましたが、今は、いかにお客様に価値ある「ソリューション」を提供できているかが問われる時代になっています。

テルモの強み「3つのD」で    
患者さん・医療現場の悩みに応える

では、具体的にはどうしたらいいのか。それは、突き詰めればただ一つ。お客様の悩みにしっかりと耳を傾け、そこにテルモの強みで貢献するということです。テルモは、「現場(Gemba)」を大切にし、そこにいかに貢献できるかを追求してきました。しかし、これは、当たり前だからこそ難しいのです。お客様の悩みにしっかり耳を傾け、お客様自身が気付いていないところにまで考えを行き渡らせる。そして、テルモでなければ応えられないところに応えていく。この2つは、セットで考えることが大切です。

例えば、医療現場のお客様が「院内でうまくデータ連携ができない」という悩みを持っていたとします。この課題だけを考えれば、ビッグデータの活用やIoTに特化した会社の方が良いシステムを作れるかもしれません。ここにテルモが参入していく意味はありません。それに対する、テルモならではの強みを生かして、答えを見出していく必要があります。

Delivery Digital Deviceuticals

「テルモならではの強み」とは何でしょうか?それは、多様なコアテクノロジーとデバイス群のこと。 そして、その方向性を示すのが「3つのD」、テルモが目指すソリューション化のフォーカス領域です。「Delivery」「Digital」「DeviceuticalsTM」をキーワードに、ソリューションの検討が始まっています。

TOPICS
テルモが挑戦する医療の    
デジタルトランスフォーメーション

「3つのD」の中でも特に「Digital」における「テルモならではの強み」とはどのようなものでしょうか。テルモは、2021年4月にDX推進室を設立し、「事業創出のDX」と「オペレーションのDX」の両方を推進することで、さらなる成長を目指すと発表しています。特に「3つのD」に大きく関わる「事業創出のDX」でテルモが挑戦するのは、「医療のデジタルトランスフォーメーション」です。幅広い疾患をカバーする多様な製品・サービスを世界中で展開する医療機器メーカーとして国内唯一のポジションを活かした、ユニークなソリューション創出に大きく舵を切っていきます。

(例えば…)

電子カルテのデータや手術前の画像診断データなどをAIで分析し、個々の患者さんに適した治療デバイスの選択や治療計画の作成など、医師が行う意思決定をアシストするシステムを提供

急性期治療のDXだけでなく、糖尿病をはじめ、腹膜透析、心不全、がんサポーティブケアなどの慢性疾患に対して、検査データの自動管理、利便性の高い投薬システム、生活習慣改善をサポートするデジタル治療など、患者さんの負担を和らげるトータルソリューションを提供

テルモの総合力で、急性期治療から予後の慢性期までのペイシェント・ジャーニーをカバーし、医療データを活用した重症化・合併症予防、手術後の早期回復プログラム、病棟や自宅での遠隔モニタリングなど、従来分断されていたケアの流れをつなげるソリューションを創出

いずれも、「医療機器メーカー」としての強みを、現在急速に発展する先端テクノロジーとかけ合わせ、新たな医療価値を生み出す取り組みです。そして、これらはテルモ単独で実現できるものではありません。国や自治体、医療機関、また、医療業界だけではなく異業種の企業も視野に入れたオープンイノベーションを積極的に推進します。さらに、提携だけでなく、M&Aや内部開発力強化を通じて必要なケイパビリティを獲得し、医療のDXを強力に進めていきます。