
News release
テルモのニュースリリースは、当社企業活動をステークホルダーの皆様にお伝えするためのものです。医療機器や医薬品の情報が含まれることがありますが、これらは報道関係者、株主・投資家等の皆様を対象にした情報であり、顧客誘引や医学的アドバイスを目的とするものではありません。
使いやすさに配慮した製品で、さまざまな世代の糖尿病がある方の治療継続を支援
テルモ株式会社(本社:東京都渋谷区、社長:鮫島 光)は、血糖測定システム「メディセーフフィットスマイル」をリニューアルし、6月末より販売開始いたしました。血糖測定を行うさまざまな世代の方へ「よりかんたん 安心で もっとスマイル」をお届けできるように、操作フローや画面表示などの改良を行いました。
メディセーフフィットスマイルは、糖尿病のある方が血糖の管理に使う血糖測定器です。血糖測定時に、穿刺した指先からの血液を採取するチップを裏表のない立体形状にすることで、装着から測定までを3ステップで行うことが評価され、テルモは国内の血糖自己測定器市場においてシェア1位のポジションを獲得*1しています。
このたびのリニューアルでは、操作性の向上や画面表示の改良により、幅広い世代の方にとってより使いやすい製品を目指しています。家でも安心して測定結果を記録できるように、従来からある操作手順・測定結果の音声サポートを拡充し、音声の「再生」ボタンを新たに追加しました。結果を再確認したい際に、ボタンを押すと測定値に加えて日時が読み上げられることで記録が取りやすくなっています。
血糖値レベルの表示については、従来の5段階から3段階にすることでよりシンプルに分かりやすく変更しました。さらに、測定結果が低値だった場合に、「低」の文字の大きな表示とアラート音でより分かりやすくお知らせする機能を追加しました。低血糖を気づきにくい方でも、早めの対応につながることが期待できます。
また、画面表示は、血糖値の文字のサイズを約26%大きくしたことに加えて、背景を黒色に変更し、うす暗い場所でもより見えやすいように視認性を向上しています。
社会の高齢化により糖尿病のある高齢者が増加していて、日本の糖尿病が強く疑われる方の約6割以上が60歳以上と言われています*2。こうした高齢の糖尿病のある方は、食後に高血糖を起こしやすいことや低血糖の症状が現れにくいことなどの傾向が治療の課題となっています*3。加えて、糖尿病の治療では病院での診察だけではなく、日常生活における適切な血糖マネジメントなどの自己管理が重要となり、高齢者をはじめとするさまざまな世代の方にとって使い続けやすい製品が求められています。
テルモは、1993年に血糖測定器を販売開始し、1997年に発売した機種からは立体形状の測定用チップを採用することで多くの方にとって使いやすい工夫を凝らすなどして、使いやすさといった性能のみではない新たな価値の提供に努めてまいりました。
これからもテルモは、糖尿病のある方の声に寄り添い、より使いやすい製品の開発・改良により治療の継続を支援できるようなソリューションを提供していきます。
*1 2025年7月現在、テルモ調べ。
*2 「厚生労働省.国民健康・栄養調査結果の概要(令和5年)」(https://www.mhlw.go.jp/content/10900000/001338334.pdf)より作成。
*3 日本老年医学会・日本糖尿病会 編・著作.高齢者糖尿病診療ガイドライン2023,南江堂.2023,P3
テルモは、「医療を通じて社会に貢献する」という理念を掲げ、100年の歴史を持つ医療機器メーカーです。日本に本社を構え、世界160以上の国と地域で事業を展開、30,000人以上のアソシエイト(社員)が革新的なソリューションを届けるために日々働いています。
国産体温計の製造に始まり、設立以来、医療の基盤を支え続けてきました。現在は、カテーテル治療、心臓外科手術、薬剤投与、糖尿病管理、腹膜透析、輸血や細胞治療などに関する幅広い製品・サービスを提供しています。
テルモは、患者さんや医療従事者をはじめ、広く社会にとって価値ある企業を目指します。