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設立時から引き継ぐ、社会貢献への志

テルモは、第一次世界大戦の影響で輸入が途絶えた体温計の製造を国産化するため、北里柴三郎博士をはじめとする医師らが発起人となり、1921年に設立されました。今では身近な体温計ですが、当時は日本国内で衛生意識が普及しつつあったところで、医療現場では、体温計の需要増加に対して供給が追い付かなくなるのではと懸念されていました。当社の設立趣意書には、「国民の健康は国家安定の基礎という見地から(単なる営利事業ではなく)国家的工業である」という趣旨の文言が記されています。テルモ設立の背景にあったのは、良質な体温計を開発することで、当時の日本の人々の健康に、そして社会に貢献したいという志です。これこそが、テルモの企業理念「医療を通じて社会に貢献する」の原点になっています。

その後も時代とともに、感染対策や医療事故の防止、低侵襲治療への要請、医療経済性や患者さんのQOL(Quality of Life:生活の質)の向上など、医療の課題に寄り添い、新たな価値の提供に挑み続けてきました。現在では、160以上の国で事業を展開しており、私たちの考える「社会」はグローバルに拡がっています。

持続可能な社会の実現と、テルモグループの持続的な成長の両立を目指す

私たちは、企業理念の実現に向けて、責任ある企業活動を推進しています。2012年には、「人権」「労働」「環境」「腐敗防止」に関する10原則を定めた「国連グローバル・コンパクト」に署名し、社会の良き一員として、責任ある企業活動を通じて、持続可能な社会の実現に向けて取り組んできました。その後、2015年にはパリ協定や「持続可能な開発目標」(SDGs)が採択されるとともに、国連が提唱した責任投資原則(PRI)に基づき、ESG投資が拡大するなど、持続可能な社会の実現に向けて、企業への期待もより一層大きくなってきています。

このような変化を踏まえ、2018年には、サステナビリティの重点活動テーマを定めるとともに、グループ全体で活動を推進すべく「サステナビリティ推進室」を新設しました。また、2019年4月には、企業理念を実現するために、世界中の全アソシエイト(社員)の行動の基礎となる共通の価値観、信念を「コアバリューズ」として制定しました。このコアバリューズに基づき、イノベーションを通じた医療課題の解決や医療アクセスの改善、事業活動を通じた環境負荷の低減などに取り組むことで、持続可能な社会の実現と、テルモグループの持続的な成長の両立を目指します。

テルモは、2021年に創立100周年を迎えます。この間、医療は大きく進化を遂げてきましたが、その一方で、世界の医療現場では日々新たな課題が生まれています。社会から信頼され、必要とされる企業であり続けるために、医療課題の解決に向けて真摯に取り組むとともに、グローバルに事業を展開する企業として、責任ある企業活動を推進してまいります。ステークホルダーの皆様には、引き続きご理解とご支援を賜りますようお願い申し上げます。

代表取締役社長CEO
佐藤 慎次郎

  • 佐藤 慎次郎
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