News release
Topテルモ株式会社（本社：東京都渋谷区、社長：佐藤 慎次郎）は、このたび、粘度可変型流動食「マーメッドワン」、癒着防止吸収性バリア「アドスプレー」、ポータブルインスリン用輸液ポンプ「メディセーフウィズ」、グルコース分析装置「メディセーフフィットプロII」、手首血管からの下肢血管治療システム「R2P」が、公益財団法人日本デザイン振興会主催「2018年度グッドデザイン賞」を受賞したことをお知らせします。
テルモは、同賞を1989年に初受賞し、1996年以降23年連続で受賞しています。
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審査委員の評価は、グッドデザイン賞Webサイト(http://www.g-mark.org/)に掲載されている文章をそのまま引用しています。
受賞製品
受賞対象名：粘度可変型流動食「マーメッドワン」
審査委員の評価：
本来は液体である流動食を、胃の中で固形化することで、逆流を防ぐという斬新な製品発想を評価した。また、パッケージも医療従事者にとっては使いやすく、患者にとってはやさしく親しみが感じられるようにと、医療現場の複雑性を考慮しながら着想されてデザインされており、非常に説得力がある。
受賞対象名：癒着防止吸収性バリア「アドスプレー」
医療機器承認番号：22800BZX00234
審査委員の評価：
手術後の癒着という古くからある問題に対して、シートではなくスプレーで癒着を防ぐという革新的な発想を評価した。また、使用する医師にとって使いやすいデザインになっていることも評価のポイントであった。
受賞対象名：ポータブルインスリン用輸液ポンプ「メディセーフウィズ」
医療機器承認番号：22900BZX00374
審査委員の評価：
2016年の厚生労働省の調査によれば、糖尿病患者が国内で1000万人を超え過去最多となったという。糖尿病患者の自己注射によるインスリンの投与は１日数回、年間1000回を超え、患者の身体的・精神的負担は想像に難くない。本製品は、その負担を軽減するために開発された身体貼付け型のインスリンポンプである。先行する類似の製品が無いわけではないが、装着時のトラブルや異物感、取り付けの難易度といった問題点を解決している点に高い優位性がある。 ポンプの操作はワイヤレスリモコンで行うことで直接本体に触ることなく操作可能であり、結果として医療機器的な印象を払拭し、着衣や日常活動を妨げない薄く滑らかな本体形状を実現しており、機能の必然性が全体最適を生んでいる。患者の生活をより良いものにしたい、という思いが製品全体の世界観として表現されており、糖尿病患者のQOLを向上させる提案として高く評価した。
受賞対象名：グルコース分析装置「メディセーフフィットプロII」
医療機器届出番号：13B1X00101000083
審査委員の評価：
電子カルテが普及しつつあるが、一方で患者のバイタルデータの入力作業は看護師の大きな負担にもなっている。本製品は８年ぶりのモデルチェンジという血糖測定器だが、NFCを搭載し操作フローを最適化することで、安全性を向上させると共に看護師の業務効率化を実現している。軽量化と小型化による耐久性の向上や、視認性を最優先した画面のデザインなど、現場のニーズひとつひとつに真摯に向き合い、丁寧に作り込まれたデザインであると評価した。
受賞対象名：手首血管からの下肢血管治療システム「R2P」
審査委員の評価：
ますます高度化・複雑化する先端医療において、「手首血管からの下肢血管治療」という本質的かつ革新的な医療システムを高いレベルでデザインされている点が評価された。具体的には、治療器具の開発、執刀医の立場に立った利便性の高い機器デザイン、そしてコンパクトにまとめられた製品パッケージなど、総合的な完成度および革新度の高さに驚かされた。
マーメッドワン
アドスプレー
メディセーフウィズ
メディセーフフィットプロII
R2P
テルモ概要
テルモは、「医療を通じて社会に貢献する」という理念を掲げ、100年の歴史を持つ医療機器メーカーです。日本に本社を構え、世界160以上の国と地域で事業を展開、30,000人以上のアソシエイト（社員）が革新的なソリューションを届けるために日々働いています。
国産体温計の製造に始まり、設立以来、医療の基盤を支え続けてきました。現在は、カテーテル治療、心臓外科手術、薬剤投与、糖尿病管理、腹膜透析、輸血や細胞治療などに関する幅広い製品・サービスを提供しています。
テルモは、患者さんや医療従事者をはじめ、広く社会にとって価値ある企業を目指します。