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テルモ株式会社(本社:東京都渋谷区 社長:新宅 祐太郎)は、薬剤微量投与に対応可能な構造を採用した閉鎖式輸液システム「シュアプラグAD」シリーズを、このほど全国の医療機関向けに本格販売を開始しました。2014年度の売上は6億円を見込んでいます。

■背景

主に入院中や手術後の患者さんは輸液(点滴)を使った体調管理が必要となります。手術室や集中治療室では患者さんの体内に入る薬剤を微量でコントロールする場合があり、注入する際に点滴ルートの接続部にわずかに残留する薬剤の量も考慮する必要があります。また1本の点滴ルートには複数のその他の点滴ルート、三方活栓や閉鎖式注入口(混注部)など医療機器を組み合わせ、様々な薬剤が投与されています。

複雑につながれた点滴ルートの管理は、医療者にとって物品準備の煩雑さや、流量の調整、接続忘れなどの様々なリスクを伴っています。多くの診療科や部署を有する大病院では、点滴ルートのアイテム数は10を超えることもあり、部署ごとに異なるメーカー・仕様の物品を使用しています。また、接続時に点滴ルート内へ細菌が侵入するリスクへの対策が必要です。

■シュアプラグADシリーズについて

製品の混注部は、薬液滞留をなくすために独自に開発した新構造を採用しており、薬剤の微量投与にも対応可能です。また、注射器や点滴器具を接続する際に専用のアダプターは不要で、簡単にかつ迅速に薬液を注入できるようになります。これにより物品管理もしやすくなり、操作間違いなどのリスクの低減など、経済面、臨床面での価値をもたらすことが期待できます。テルモはこれら点滴に用いる医療機器をシステムで提案し、医療現場の安全と効率化に貢献していきます。

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「シュアプラグAD」シリーズには、静脈ライン用コネクタ(シュアプラグAD、シュアプラグADマ二フォールド)や輸液ポンプ用ストップコック(シュアプラグAD三方活栓)を構成品とする自然落下式・ポンプ接続兼用輸液セット(シュアプラグAD輸液セット)や、延長チューブ(シュアプラグAD延長チューブ)があります。

  • 販売名:シュアプラグAD         医療機器届出番号:13B1X00101000062

  • 販売名:シュアプラグADマニフォールド  医療機器届出番号:13B1X00101000063

  • 販売名:シュアプラグAD延長チューブ   医療機器認証番号:225AABZX00143

  • 販売名:シュアプラグAD三方活栓     医療機器認証番号:225AABZX00139

  • 販売名:シュアプラグAD輸液セット    医療機器認証番号:225AABZX00142

テルモ概要

テルモは、「医療を通じて社会に貢献する」という理念を掲げ、100年の歴史を持つ医療機器メーカーです。日本に本社を構え、世界160以上の国と地域で事業を展開、30,000人以上のアソシエイト(社員)が革新的なソリューションを届けるために日々働いています。

国産体温計の製造に始まり、設立以来、医療の基盤を支え続けてきました。現在は、カテーテル治療、心臓外科手術、薬剤投与、糖尿病管理、腹膜透析、輸血や細胞治療などに関する幅広い製品・サービスを提供しています。

テルモは、患者さんや医療従事者をはじめ、広く社会にとって価値ある企業を目指します。

プレスリリースは、当社情報をステークホルダーの皆様へ公平かつ適切なタイミングでお知らせするためのものです。文中に含まれる製品情報(開発中のものを含む)は、顧客誘引や医学的アドバイスを目的とするものではありません。
また、業績見通し等の将来に関する記述は、当社が現在入手している情報および合理的であると判断する一定の前提に基づいており、当社としてその実現を約束する趣旨のものではありません。さまざまな要因により、実際の業績等が変動する可能性があることをご承知おきください。実際の業績に影響を与えうる重要な要素には、テルモの事業領域を取り巻く経済情勢、為替レートの変動、競争状況などがあります。