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アフェレーシスによる細胞の採取から培養、チューブ接合、
充填に至る一連のプロセスにおいて、遺伝子・細胞治療に
向けた製品とソリューションをご提供します。
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テルモのニュースリリースは、当社関連の最新情報をステークホルダーの皆様にお伝えするためのものです。医療機器や医療用医薬品の情報が含まれることがありますが、これらは報道関係者の皆様、株主・投資家の皆様を対象にした情報であり、製品広告を目的とするものではありません。
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アイデアは実現されてイノベーションとなる。
1型糖尿病の子どもたちの多くは、毎日4回ほどの注射が必要だ。1年間で1000回をはるかに超す。ためらいながら針を刺すとき、涙ぐむこともある。
そんな子どもたちを見たテルモの技術者が、少しでもその痛みをやわらげたいと、極細の針の開発をスタートさせてから5年。1型だけでなく、生活習慣病として知られる2型を含めた大人や子どもの糖尿病患者さんに、この針を届けるときがついに来た。2005年7月のことだった。
糖尿病患者さんの痛みを何とかしたいという技術者の思いを、岡野工業による、金属プレス加工の職人技が後押しした。そして、テルモの工場が持つ生産技術が大量生産を可能にした。不可能かと思われた課題に挑む両者の取り組みが、世の中の注射に対する概念をくつがえそうとしている。
重要な役割を果たしたのは、金属のプレス加工。一枚の金属板を曲げ、延ばし、先端が極細で根元が太いパイプをミクロンの精度で仕上げた。日本のものづくりの底力が発揮され、個性的な形で細くても薬液を通しやすくしたのだ。時の総理大臣が岡野工業を訪問し、針の概念を大きく変える町工場の技術力に感嘆するといった場面もあった。
テルモは痛みの低減に向けた開発の手を止めることなく、2012年、さらに細い針を完成させた。そして今、世界中の糖尿病患者さんに届けられるように取り組みが行われている。毎日繰り返さなければならない注射を、少しでも楽にしたい。その思いは、開発を始めたときから変わらない。
医療に役立つアイデアは、日々生まれている。しかし、どんなに革新的なアイデアでも、実現しなければ意味がない。適切な技術と結びつき、形ができ、患者さんに届けられて、初めて医療に新たな価値を生み出すイノベーションとなるのだ。
医療の進歩を待つ人がいる限り、テルモの挑戦は終わらない。(完)