News release
テルモ株式会社(本社:東京都渋谷区、社長:鮫島 光)は、協和キリン株式会社(本社:東京都千代田区、代表取締役社長:宮本 昌志)よりドパミン塩酸塩注射液「イノバン」4製品の製造販売承認を承継すること、並びに希釈型ドブタミン塩酸塩注射液「ドブタミン」3製品の販売移管を受けることをお知らせします。
「イノバン」および「ドブタミン」は、周術期(術前・術中・術後)において患者さんの血圧を上げるために用いる昇圧薬(急性循環不全改善薬)です。
いずれも様々な剤形がありますが、プレフィルドシリンジ(薬剤充填済注射器)として上市されているのは、今回承継するイノバン注 0.1%シリンジ、イノバン注 0.3%シリンジ、イノバン注 0.6%シリンジ、販売移管するドブタミン持続静注50mgシリンジ「KKC」、ドブタミン持続静注150mgシリンジ「KKC」、ドブタミン持続静注300mgシリンジ「KKC」のみになります*。
「イノバン」4製品は、協和キリンが製造販売承認を取得し販売を行ってきました。今後はテルモが製造販売承認を承継します。また、「ドブタミン」3製品はテルモが製造販売承認を取得し、これまで協和キリンに販売を委託していました。販売移管により今後はテルモが自社販売を行います。
テルモは周術期に広く使われる製剤として降圧薬、麻酔鎮痛薬を販売しています。このたび昇圧薬をラインアップに加えることで医薬品ポートフォリオの拡充を図り、周術期におけるソリューション提案力をさらに強化します。
*2024年11月末時点、テルモ調べ。
イノバン注 100mg
イノバン注 0.1%シリンジ
イノバン注 0.3%シリンジ
イノバン注 0.6%シリンジ
(効能または効果)
急性循環不全(心原性ショック、出血性ショック)
下記のような急性循環不全状態に使用する。
1. 無尿、乏尿や利尿剤で利尿が得られない状態
2. 脈拍数の増加した状態
3. 他の強心・昇圧剤により副作用が認められたり、好ましい反応が得られない状態
【販売移管を受ける製品 ※カッコ内は移管後の販売名】
ドブタミン持続静注50mgシリンジ「KKC」 (ドブタミン持続静注50mgシリンジ「テルモ」)
ドブタミン持続静注150mgシリンジ「KKC」(ドブタミン持続静注150mgシリンジ「テルモ」)
ドブタミン持続静注300mgシリンジ「KKC」(ドブタミン持続静注300mgシリンジ「テルモ」)
(効能または効果)
急性循環不全における心収縮力増強
テルモ概要
テルモは、「医療を通じて社会に貢献する」という理念を掲げ、100年の歴史を持つ医療機器メーカーです。日本に本社を構え、世界160以上の国と地域で事業を展開、30,000人以上のアソシエイト(社員)が革新的なソリューションを届けるために日々働いています。
国産体温計の製造に始まり、設立以来、医療の基盤を支え続けてきました。現在は、カテーテル治療、心臓外科手術、薬剤投与、糖尿病管理、腹膜透析、輸血や細胞治療などに関する幅広い製品・サービスを提供しています。
テルモは、患者さんや医療従事者をはじめ、広く社会にとって価値ある企業を目指します。