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 テルモ株式会社(本社:東京都渋谷区、社長:鮫島 光)は、厚生労働省(実施主体:国立研究開発法人国立国際医療研究センター)による令和6年度医療技術等国際展開推進事業の一つとして、テルモが応募した「ケニアにおける日本式の安全・安心なカテーテル治療の技術・医療機器及び教育手法の普及」事業が採択されたことをお知らせいたします。

 医療技術等国際展開推進事業は、日本の医療制度に関する知見や経験を低・中所得国と共有することで、高品質かつ相手国のニーズに応える日本の医療製品・技術の国際展開を推進する事業です。相手国の公衆衛生水準および医療水準の向上に貢献するとともに、国際社会における日本の信頼を高め、日本および相手国の双方にとって好循環をもたらすことを目的としています。

 ケニアでは、非感染症疾患、特に循環器疾患により亡くなる方の比率が高いことが大きな課題となっており、循環器疾患治療に関わる現地の医療従事者の人材育成が求められています。こうした状況から、本事業は日本の技術や関連医療機器、教育法を用いた安全・安心な心臓カテーテル治療(PCI)のケニアにおける普及と定着に取り組みます。
 具体的には、日本人医師の協力のもと、ケニアの医師に対してPCIの実践的トレーニングを日本と現地で実施します。トレーニングでは、PCIの中でも大腿部からのカテーテル治療に比べて合併症のリスクが少ない、手首からの治療である経橈骨(とうこつ)動脈インターベンションの手技を普及することで、患者さんにとってQOLの高い治療機会の提供に貢献します。加えて、事業が終了した後でも継続してトレーニングが受けられるように、トレーニング方法を現地に定着させて持続できる仕組みづくりを目指します。
 本事業は昨年度(令和5年度)に引き続き採択されたもので、今年度からはPCIの普及と定着のさらなる推進に向けて、研修の対象となる医師の層を拡大したほか、本事業の研修に参加した医師にケニアの医師継続研修制度であるCPDポイント*を付与できるシステムを整えました。

 テルモは、今後も安全・安心なPCIの普及と定着を通して、より安全でQOLの高い治療を提供していくことで世界の医療課題の解決に貢献していきます。

 

* Continuing Professional Development:ケニアで医師免許更新に必要なポイント

 

「医療技術等国際展開推進事業」WEBサイト:
https://kyokuhp.ncgm.go.jp/activity/open/index.html

 

テルモ概要

テルモは、「医療を通じて社会に貢献する」という理念を掲げ、100年の歴史を持つ医療機器メーカーです。日本に本社を構え、世界160以上の国と地域で事業を展開、30,000人以上のアソシエイト(社員)が革新的なソリューションを届けるために日々働いています。

国産体温計の製造に始まり、設立以来、医療の基盤を支え続けてきました。現在は、カテーテル治療、心臓外科手術、薬剤投与、糖尿病管理、腹膜透析、輸血や細胞治療などに関する幅広い製品・サービスを提供しています。

テルモは、患者さんや医療従事者をはじめ、広く社会にとって価値ある企業を目指します。

プレスリリースは、当社情報をステークホルダーの皆様へ公平かつ適切なタイミングでお知らせするためのものです。文中に含まれる製品情報(開発中のものを含む)は、顧客誘引や医学的アドバイスを目的とするものではありません。
また、業績見通し等の将来に関する記述は、当社が現在入手している情報および合理的であると判断する一定の前提に基づいており、当社としてその実現を約束する趣旨のものではありません。さまざまな要因により、実際の業績等が変動する可能性があることをご承知おきください。実際の業績に影響を与えうる重要な要素には、テルモの事業領域を取り巻く経済情勢、為替レートの変動、競争状況などがあります。