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 テルモ株式会社(本社:東京都渋谷区、社長:佐藤 慎次郎)は、米国子会社Terumo BCT, Inc.(以下、テルモBCT)の血液自動製剤システム「Reveos(レビオス)」が、米国食品医薬品局(FDA)の認証を取得したことをお知らせします。

 Reveosは、全血採血*1で集めたドナーの血液(全血)から、血小板製剤をはじめとする血液製剤を製造するためのシステムです。全血を遠心分離して血小板、血漿、赤血球などの成分に分け、専用の血液バッグに充填するまでの一連の工程を完全自動化することで、製剤化プロセスの効率を改善し、血液センターの生産性向上に貢献します。

 Reveosは一度の遠心分離サイクルで、全血から血小板製剤、血漿製剤、赤血球製剤を製造できる唯一*2のシステムであり、世界52カ国で使用されています。今回のFDA認証を受け、テルモBCTは米国初の全血用の血液自動製剤システム*3として、Reveosを米国内の血液センターに拡販していく予定です。

 血液製剤のひとつである血小板製剤は、血小板数が減少したり血小板の機能に異常が生じたりした患者さんに対して、出血の予防や治療のために使われています。米国で使用される血小板製剤の大部分は成分採血*4で集められた血液から作られています。血小板製剤の需要が拡大しているのに対し、米国の成分採血のドナー数は減少傾向であり、血小板製剤の将来にわたる安定供給が課題となっています。

 Reveosの活用により、血液センターは従来の成分採血に加え、全血からも効率的に血小板製剤を製造することが可能となります。テルモBCTはReveosの米国市場への導入を通じて、同国の血小板製剤の供給力向上に貢献してまいります。

Reveos
   血液自動製剤システム「Reveos」
*1 血液中の全ての成分を採血する手法。
*2 2023年8月現在、テルモ調べ。
*3 全血用の完全自動化された血液自動製剤システムとして。2023年8月現在、テルモ調べ。
*4 血小板や血漿といった血液中の特定の成分のみを採血する手法。 
 

テルモ概要

テルモは、「医療を通じて社会に貢献する」という理念を掲げ、100年の歴史を持つ医療機器メーカーです。日本に本社を構え、世界160以上の国と地域で事業を展開、30,000人以上のアソシエイト(社員)が革新的なソリューションを届けるために日々働いています。

国産体温計の製造に始まり、設立以来、医療の基盤を支え続けてきました。現在は、カテーテル治療、心臓外科手術、薬剤投与、糖尿病管理、腹膜透析、輸血や細胞治療などに関する幅広い製品・サービスを提供しています。

テルモは、患者さんや医療従事者をはじめ、広く社会にとって価値ある企業を目指します。

プレスリリースは、当社情報をステークホルダーの皆様へ公平かつ適切なタイミングでお知らせするためのものです。文中に含まれる製品情報(開発中のものを含む)は、顧客誘引や医学的アドバイスを目的とするものではありません。
また、業績見通し等の将来に関する記述は、当社が現在入手している情報および合理的であると判断する一定の前提に基づいており、当社としてその実現を約束する趣旨のものではありません。さまざまな要因により、実際の業績等が変動する可能性があることをご承知おきください。実際の業績に影響を与えうる重要な要素には、テルモの事業領域を取り巻く経済情勢、為替レートの変動、競争状況などがあります。