
News release
テルモのニュースリリースは、当社企業活動をステークホルダーの皆様にお伝えするためのものです。医療機器や医薬品の情報が含まれることがありますが、これらは報道関係者、株主・投資家等の皆様を対象にした情報であり、顧客誘引や医学的アドバイスを目的とするものではありません。
緩和ケアにおける疼痛管理をサポート
テルモ株式会社(本社:東京都渋谷区、社長:佐藤 慎次郎)は、12月22日から、テルフュージョン小型シリンジポンプ「TE-362」を全国の医療機関向けに販売します。本製品は、従来から変わらぬ操作で使いやすさを維持し、安全に疼痛管理を行えるよう改良が施された製品です。2022年度には年間約950台の販売を目指します。
シリンジポンプとは、シリンジ(注射筒)内の薬剤を、あらかじめ設定した速度で必要量を持続的に患者さんに投与する医療機器です。その中で小型シリンジポンプは、5mL、10mLサイズのシリンジ専用で、低流量で薬剤を投与することができ、主にがん性疼痛や術後疼痛を緩和するために使用されます。小型で軽量であることから、病院内だけでなく在宅でも取り扱いをすることができます。現在、国内で小型の疼痛管理用ポンプとして活用される製品の多くは専用の輸液セットを必要とする輸液ポンプですが、シリンジを使って投与することができるのはテルモの小型シリンジポンプのみです。
TE-362は、「TE-361」の後継機種です。従来品と同じボタン配置・操作方法で使いやすさをそのままに、有機ELディスプレイを採用することで視認性を向上しました。加えて、疼痛管理をサポートするPCA(Patient Controlled Analgesia:自己調節鎮痛法)機能を拡充しました。
また、消毒用エタノールで清掃可能にすることで感染対策に配慮し、動作履歴を確認しやすいよう無線通信機能*を追加するなど、医療従事者にとっての使いやすさも追求しています。
テルモは、より安全で効率的な薬剤投与ができるよう、1983年にシリンジポンプ、2001年に小型シリンジポンプの販売を開始して以来、40年近く、改善・改良を重ねてきました。今後も、安全と安心の医療につながる製品を提供してまいります。
小型シリンジポンプTE-362
*非接触の近距離無線の国際規格NFC(Near Field Communication)
PCA 機能とは、疼痛緩和療法に対応するため、設定した量を追加投与できる機能であり、患者さんが痛みを感じたときに、患者さん自らがポンプに付属されたPCA スイッチを押すことにより、あらかじめ医師が処方した量を追加投与できます。
販売名 | テルフュージョン小型シリンジポンプTE-362 |
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一般的名称 | 患者管理無痛法用輸液ポンプ/注射筒輸液ポンプ |
医療機器承認番号 | 30300BZX00116000 |
使用目的 | 本品はシリンジ内の薬液を患者に注入することを目的とし、あらかじめ設定された流量又は投与量に従って持続的に注入、又はボーラスを制御する装置である。 |
コード番号 | ・TE-362N ・TE-362PCA(PCA機能あり) |
希望小売価格(税別) | ・TE-362N:310,000円 ・TE-362PCA(PCA機能あり):350,000円 |
テルモは、「医療を通じて社会に貢献する」という理念を掲げ、100年の歴史を持つ医療機器メーカーです。日本に本社を構え、世界160以上の国と地域で事業を展開、30,000人以上のアソシエイト(社員)が革新的なソリューションを届けるために日々働いています。
国産体温計の製造に始まり、設立以来、医療の基盤を支え続けてきました。現在は、カテーテル治療、心臓外科手術、薬剤投与、糖尿病管理、腹膜透析、輸血や細胞治療などに関する幅広い製品・サービスを提供しています。
テルモは、患者さんや医療従事者をはじめ、広く社会にとって価値ある企業を目指します。