News release
テルモ株式会社(本社:東京都渋谷区、社長:佐藤 慎次郎)は、4月1日に静脈可視装置「ベインビュア」を全国の医療機関に向けて販売開始いたしました。2018年度に約50台の販売を目指します。
「見やすさ」と「使いやすさ」を両立
静脈可視装置は、近赤外線を用いて静脈の太さや血管走行を可視化する装置です*1。注射や採血で静脈に穿刺する(針を刺す)際に用いられ、血管が細い方や小児の穿刺前の血管確認や、穿刺後に薬剤が血管に流れている様子の目視にも使用します。
ベインビュアは、深さ10mmまでの静脈を皮膚に投影します。標準モードに加えて高精度モード、反転モードなど5種類の投影モードを標準搭載し*2、状況に応じた見やすさを目指しました。
臨床現場での使いやすさにも配慮し、充電式バッテリーを採用しています。持ち運びやすいハンディタイプの「ベインビュア フレックス」と、スタンドタイプの「ベインビュア ビジョン2」を展開します。
テルモは輸液セット、輸液ポンプ、注射器、留置針、輸液剤など、薬剤投与に関する製品を幅広く展開しており、本製品の導入で、医療現場の安全性と効率性へのさらなる貢献を目指します。
一般的名称:可搬型手術用顕微鏡 販売名:ベインビュア フレックス
医療機器届出番号:28B2X10008000007 特定保守管理医療機器
希望小売価格(税別):1,600,000円
一般的名称:可搬型手術用顕微鏡 販売名:ベインビュア ビジョン2
医療機器届出番号:28B2X10008000008 特定保守管理医療機器
希望小売価格(税別):2,600,000円
- *1
近赤外線には血液に吸収される性質があるため、皮膚の表面に照射すると、血液に吸収されなかった近赤外線が装置に向けて反射されます。静脈可視装置はこの反射されたデータを解析し、皮膚に画像として投影します。
- *2
ユニバーサルモード(標準モード)、ファインディティールモード(高精度モード)、インバースモード(反転モード)、リサイズモード(対象に応じた3段階の投影サイズ選択が可能)、マックスブライトモード(標準より40%明度をアップ)、カラーモード(背景色を黄色または白から選択可能。ベインビュア ビジョン2のみ搭載)
- ※
ベインビュアは、ウシオ電機株式会社の米国子会社クリスティー・メディカル・ホールディングス社が製造し、クリスティー・メディカル・ホールディングス社の商標です。
テルモ概要
テルモは、「医療を通じて社会に貢献する」という理念を掲げ、100年の歴史を持つ医療機器メーカーです。日本に本社を構え、世界160以上の国と地域で事業を展開、30,000人以上のアソシエイト(社員)が革新的なソリューションを届けるために日々働いています。
国産体温計の製造に始まり、設立以来、医療の基盤を支え続けてきました。現在は、カテーテル治療、心臓外科手術、薬剤投与、糖尿病管理、腹膜透析、輸血や細胞治療などに関する幅広い製品・サービスを提供しています。
テルモは、患者さんや医療従事者をはじめ、広く社会にとって価値ある企業を目指します。