
News release
テルモのニュースリリースは、当社企業活動をステークホルダーの皆様にお伝えするためのものです。医療機器や医薬品の情報が含まれることがありますが、これらは報道関係者、株主・投資家等の皆様を対象にした情報であり、顧客誘引や医学的アドバイスを目的とするものではありません。
視認性、感染対策、重さなどを改良し、さらに安全と使いやすさを追求
テルモ株式会社(本社:東京都渋谷区、社長:佐藤 慎次郎)は、薬剤投与に使用する「テルフュージョン シリンジポンプ38型」を8月31日に発売しました。本製品は、視認性向上のために大きなカラー液晶画面を追加するなど、医療現場の安全性や作業効率向上のための工夫が施されています。2020年度に、4,000台の販売を目指します。
シリンジポンプとは、シリンジ(注射器)内の薬剤を設定した速度で持続的に患者さんの静脈内などに投与する医療機器です。このたびの新製品は、流量設定の方法やボタン配置など、従来の使い勝手の良さを変えることなく、さまざまな機能を拡充しました。
操作説明や警報表示をわかりやすく伝えるため、タッチパネル式のカラー液晶を備えています。また、本体デザインの凹凸を減らすとともに、エタノールでも消毒可能にすることで、感染対策にも配慮しました。重さは1.8kgと従来品から500g軽量化*1、動作履歴を確認しやすい無線通信機能*2の追加など、医療従事者にとっての使い勝手も追求しています。
シリンジポンプは、全身麻酔薬や循環作動薬など厳密に管理する薬剤の投与時に主に使用されるため、慎重な取り扱いが求められる医療機器でありながら、さまざまな医療現場で、多くの医療従事者が操作します。
テルモは、より安全で効率的な操作が行えるよう、1983年にシリンジポンプを発売して以来、40年近く、改善・改良を重ねてきました。今後も、安全と安心の医療につながる製品の提供に努めてまいります。
テルフュージョン シリンジポンプ38型
シリンジセットガイダンス画面例
従来品のテルフュージョンシリンジポンプ35型とポールクランプを含む重さで比較
非接触の近距離無線の国際規格NFC(Near Field Communication)
一般的名称 | 注射筒輸液ポンプ |
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販売名 | テルフュージョンシリンジポンプ38型 |
医療機器承認番号 | 30100BZX00234000 |
製品コード |
TE-381...投与単位切換機能なし TE-382...投与単位切換機能あり |
希望小売価格(税別) |
360,000円(TE-381) 400,000円(TE-382) |
テルモは、「医療を通じて社会に貢献する」という理念を掲げ、100年の歴史を持つ医療機器メーカーです。日本に本社を構え、世界160以上の国と地域で事業を展開、30,000人以上のアソシエイト(社員)が革新的なソリューションを届けるために日々働いています。
国産体温計の製造に始まり、設立以来、医療の基盤を支え続けてきました。現在は、カテーテル治療、心臓外科手術、薬剤投与、糖尿病管理、腹膜透析、輸血や細胞治療などに関する幅広い製品・サービスを提供しています。
テルモは、患者さんや医療従事者をはじめ、広く社会にとって価値ある企業を目指します。