テルモ、心臓カテーテル関連の臨床試験「DISCO RADIAL」を開始 世界初となる、遠位橈骨動脈穿刺による新たな手技検証の大規模臨床試験

2020年2月20日

 テルモ株式会社(本社:東京都渋谷区、社長:佐藤 慎次郎)は、心臓カテーテル治療において、新たな手技の有用性を検証する臨床試験「DIStal vs COnventional RADIAL access trial (DISCO RADIAL)」の開始をお知らせいたします。欧州で一人目となる症例登録が完了しました。

 本臨床試験は、患者さんの手首にある橈骨(とうこつ)動脈からカテーテルを挿入する手技(TRIまたはTRA)と、手の甲側の親指の付け根付近の血管から穿刺してカテーテルを挿入する手技(遠位橈骨動脈穿刺法:dTRA)の2群に分け、治療後の合併症発生率を比較します。今後、欧州・日本にある13施設の患者さん1,300人を登録し、2021年の解析結果発表を目指します。

 カテーテル治療には、手首からのTRI以外に、太ももや上腕を穿刺してカテーテルを挿入する方法もありますが、TRIは、術後管理の簡便さや止血時間の短さなどから、有効な手技として確立されています。

 近年新たに開発された手技dTRAでは、手首よりもさらに心臓から遠い場所を穿刺して橈骨動脈へカテーテルを進めます。TRIで課題とされている、術後に橈骨動脈が閉塞する頻度の減少が期待されており、このたびの臨床試験の主要評価項目となっています。また、従来に比べてより末梢の血管であるため、止血処置時間の短縮や患者さんの負担軽減なども可能と考えられています。一方で、近年普及し始めた手技であるため、有用性を実証するデータは少なく、大規模な臨床試験はDISCO RADIALが世界初です。

 臨床試験責任医師の一人である湘南鎌倉総合病院(神奈川県鎌倉市)齋藤滋総長は「TRIも当初は、あくまでアプローチ方法の一つとしかみなされていなかったが、今や臨床においてその重要性は充分に証明されている。dTRAは最新の手技で、その有効性を証明するのは私たちの責務と思っている。治療の確立、ひいては患者さんのQOL向上に努めたい」とコメントしています。

 テルモはカテーテル治療において、穿刺器具から治療機器まで幅広い製品を展開しています。今後も、製品ラインアップを活かしてより良いカテーテル治療の普及を支援してまいります。

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    橈骨動脈からのカテーテル手技(TRI)のイメージ

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