テルモの日本初「使い切り注射器」が、「未来技術遺産」に登録 医療現場の感染対策への貢献などが評価

2019年9月 3日

 テルモ株式会社(本社:東京都渋谷区、社長:佐藤 慎次郎)が1963年に発売した「使い切り注射器」が、9月10日、「重要科学技術史資料(未来技術遺産)」に登録されることが決定いたしました。
 未来技術遺産は、国民生活に顕著な影響を与えた日本の産業技術を未来に継承するため、2008年度から毎年、独立行政法人国立科学博物館が選定しています。テルモが日本で初めて発売したプラスチック製の使い切り(ディスポーザブル)注射器が、医療現場の感染予防と採血業務合理化、さらには医療全体の発展に貢献した点が高く評価され、今回の登録に至りました。登録を記念して、9月10日から23日まで、東京都台東区の国立科学博物館で同製品が展示されます。
 1950年代の日本では、先進的な病院であってもガラス製の注射器を複数の患者さんに使用していました。当時のテルモは水銀体温計の専業メーカーでしたが、肝炎などの感染症を防ぎ、医療の安全性を追求するために、使い切り注射器の開発を始めました。当時アメリカで開発中の医療機器情報を参考に製品化し、エチレンオキサイドガス滅菌や残留ガス除去用のリボンパック包装を導入し製品を発展させました。約10年の普及活動により、日本の医療現場でも注射のディスポーザブル文化が浸透することになりました。
 テルモは1921年の設立以来、時代の変化や医療現場のニーズに対応した製品・サービスの提供を続けてきました。今後も、「医療を通じて社会に貢献する」という不変の企業理念のもと、患者さんや医療従事者の信頼に応えてまいります。

  • 1963年に発売した日本初の使い切り注射器

登録・展示情報

登録名称 無菌注射器 ジンタンシリンジ 5mL
所有者 テルモ株式会社
製作者 仁丹体温計株式会社(現:テルモ株式会社)
登録番号 第00263号
登録年月日 2019年9月10日
展示期間 2019年9月10日~9月23日
選定理由全文 国産初のディスポーザブルプラスチック注射筒が1963年1月に仁丹体温計株式会社から発売され、付随する同注射針が翌年1月に株式会社仁丹テルモ(1963年12月社名変更)から発売された。日本で多発する肝炎の感染予防にディスポーザブル製品が必須と考え、当時アメリカで開発中の医療機器情報を参考に製品化を行った。さらにエチレンオキサイドガス滅菌や残留ガス除去用のリボンパック包装(フィルム+ガス通気用リボン紙)を導入し製品を発展させていった。日本ならではの「もったいない」文化のため普及には約10年を要したが、感染予防に加え、採血業務の合理化のメリットも大きく、現在の血液検査技術の飛躍的な発展に貢献した点で重要である。

重要科学技術史資料(未来技術遺産)とは

 重要科学技術史資料(未来技術遺産)とは 「科学技術の発達上重要な成果を示し、次世代に継承していく上で重要な意義を持つもの」や「国民生活、経済、社会、文化の在り方に顕著な影響を与えたもの」に該当するものを、重要科学技術史資料(未来技術遺産)として、国立科学博物館が2008年度以降毎年選定しています。

テルモの開示資料に記載されている業績見通し等の将来に関する記述は、当社が現在入手している情報及び合理的であると判断する一定の前提に基づいており、当社としてその実現を約束する趣旨のものではありません。様々な要因により、実際の業績等が変動する可能性があることをご承知おきください。実際の業績に影響を与えうる重要な要素には、テルモの事業領域を取り巻く経済情勢、為替レートの変動、競争状況などがあります。

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