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 テルモ株式会社(本社:東京都渋谷区、社長:新宅 祐太郎)は、4月3日に、電子血圧計「エレマーノ2」を全国の医療機関に向けて販売開始いたします。従来の「エレマーノ」と比べて、送気性能向上やラテックス不使用など、使い勝手を改善しました。また、国内外の規格に対応し、安全性を確認しています。2017年度に約4億円の売上を目指します。

誤接続防止の国際規格に初対応

 エレマーノ2は、国際規格ISO 80369-5が定めるコネクタ形状に対応した国内で初めての医用電子血圧計です。(テルモ調べ)

 1990年代には、点滴、経腸栄養剤、麻酔用薬剤など同じ経路で投与されるべきではないものが、誤って患者さんに投与される事故が発生していました。事故防止を目的に様々な対策が実行され、近年、各用途のコネクタ形状を互換性がないように規定する国際規格が制定され始めました。血圧計のコネクタは2016年3月に国際規格が制定され、国内のJIS規格にも今後導入される予定です。

従来のエレマーノの特長を踏襲し、さらに改良

 エレマーノ2は、2004年に発売したエレマーノをリニューアルした製品です。従来のダブルカフ方式の腕帯※1や自動測定法と聴診法が選択できるハイブリッド血圧計※2であるといった特長を踏襲しています。さらに以下のような改良を施しました。

・送気球の体積を約1.5倍にし、さらに大カフの容量を小さくしました。それにより、加圧回数の低減が見込めます。

・ラテックスアレルギーがある方に配慮し、腕帯と送気球の素材を非ラテックスに変更しました。

・標準腕帯のナイロン化や、本体の防水設計、清拭しやすいボタン形状など、消毒のしやすさを向上させました。

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  • ※1

    ダブルカフ方式の腕帯:血圧計の測定ばらつき減少と脈波の弱い方も確実に測定することを目指して、阻血専用の大カフに血管の脈波検出専用の小カフを追加した設計の腕帯です。

  • ※2

    ハイブリッド血圧計:腕帯加圧後の減圧時に自動的に測定するモードと、医師や看護師が聴診器を用いて測定するモードがあり、患者さんの状態に応じた測定方式が選択可能な血圧計です。

一般的名称:医用電子血圧計、販売名:テルモ電子血圧計H56

ペットネーム:エレマーノ2、医療機器認証番号:228AHBZX00029

テルモ概要

テルモは、「医療を通じて社会に貢献する」という理念を掲げ、100年の歴史を持つ医療機器メーカーです。日本に本社を構え、世界160以上の国と地域で事業を展開、30,000人以上のアソシエイト(社員)が革新的なソリューションを届けるために日々働いています。

国産体温計の製造に始まり、設立以来、医療の基盤を支え続けてきました。現在は、カテーテル治療、心臓外科手術、薬剤投与、糖尿病管理、腹膜透析、輸血や細胞治療などに関する幅広い製品・サービスを提供しています。

テルモは、患者さんや医療従事者をはじめ、広く社会にとって価値ある企業を目指します。

プレスリリースは、当社情報をステークホルダーの皆様へ公平かつ適切なタイミングでお知らせするためのものです。文中に含まれる製品情報(開発中のものを含む)は、顧客誘引や医学的アドバイスを目的とするものではありません。
また、業績見通し等の将来に関する記述は、当社が現在入手している情報および合理的であると判断する一定の前提に基づいており、当社としてその実現を約束する趣旨のものではありません。さまざまな要因により、実際の業績等が変動する可能性があることをご承知おきください。実際の業績に影響を与えうる重要な要素には、テルモの事業領域を取り巻く経済情勢、為替レートの変動、競争状況などがあります。