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 テルモ株式会社(本社:東京都渋谷区、社長:佐藤 慎次郎)は、クローズド輸液システムに関する発明(以下、本発明)について、公益社団法人発明協会(所在地:東京都港区、会長:野間口 有)が主催する「令和3年度関東地方発明表彰」の「発明奨励賞」を受賞したことをお知らせします。このたびの表彰は、薬剤を投与する医療機器の接続部における特徴が評価されました。

 医療現場では、入院や手術時に薬剤を連続的に投与する輸液(点滴)を行いながら患者さんの体調を管理します。クローズド輸液システムは、輸液バックや薬剤の入った注射器などを接続し、薬剤を投与する際に使用します。点滴ルートの中に細菌や空気が混入することを防ぎながら、1本の点滴ルートに対して複数の薬剤の投与を行うことが可能です。

 本発明は、クローズド輸液システムの注入口(混注部)に薬液滞留をなくすために開発した新構造に関するものです。普段は閉じている注入口に注射器などを接続することで、弁体が開口し、薬剤を投与することができます。弁体内部は空洞がない独自の仕様にすることで、薬剤の滞留が少なくなり、また、接続する際の専用アダプターが不要になっています。特に、集中治療中や小児の患者さんは体内に入る薬剤を微かな量でコントロールする必要があり、接続部に残る薬剤も考慮することがあります。このたびの、発明により、安全かつ効率のよい点滴治療への貢献を目指しています。

 テルモはこれからも、「医療を通じて社会に貢献する」という企業理念のもと、人々の健康といのちを支える価値ある製品やサービスを届けてまいります。

地方発明表彰について

地方発明表彰は、優れた発明、考案、または意匠を生み出した技術者・研究開発者を顕彰することを目的として1921年に開始された表彰事業です。全国を8地方(北海道・東北・関東・中部・近畿・中国・四国・九州)に分けて実施しています。

受賞者


テルモ株式会社  ホスピタルカンパニー医療器グループ R&D部門 上田 泰央
テルモ株式会社  ホスピタルカンパニー医療器グループ R&D部門 図師 泰伸

関連リンク

公益社団法人発明協会
http://koueki.jiii.or.jp/ 

プレスリリース:テルモ、閉鎖式輸液システム「シュアプラグAD」シリーズを発売
https://www.terumo.co.jp/pressrelease/detail/20140717/805/index.html

プレスリリース:テルモ、日本初の接続部外れ防止機構付きの輸液システムを発売
https://www.terumo.co.jp/pressrelease/detail/20200616/1095/index.html

テルモ概要

テルモは、「医療を通じて社会に貢献する」という理念を掲げ、100年の歴史を持つ医療機器メーカーです。日本に本社を構え、世界160以上の国と地域で事業を展開、30,000人以上のアソシエイト(社員)が革新的なソリューションを届けるために日々働いています。

国産体温計の製造に始まり、設立以来、医療の基盤を支え続けてきました。現在は、カテーテル治療、心臓外科手術、薬剤投与、糖尿病管理、腹膜透析、輸血や細胞治療などに関する幅広い製品・サービスを提供しています。

テルモは、患者さんや医療従事者をはじめ、広く社会にとって価値ある企業を目指します。

プレスリリースは、当社情報をステークホルダーの皆様へ公平かつ適切なタイミングでお知らせするためのものです。文中に含まれる製品情報(開発中のものを含む)は、顧客誘引や医学的アドバイスを目的とするものではありません。
また、業績見通し等の将来に関する記述は、当社が現在入手している情報および合理的であると判断する一定の前提に基づいており、当社としてその実現を約束する趣旨のものではありません。さまざまな要因により、実際の業績等が変動する可能性があることをご承知おきください。実際の業績に影響を与えうる重要な要素には、テルモの事業領域を取り巻く経済情勢、為替レートの変動、競争状況などがあります。