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一日でも早く、日常へ

心臓や下肢の血管が狭くなったり、詰まったりといった症状を治療する方法の一つとして、今や広く普及したカテーテル治療は、患者さんの身体にかかる負担を軽くできることがメリットです。
テルモは1980年代から、多様なカテーテル関連製品を提供していますが、それにとどまらず、新しい治療法の普及にも積極的に取り組んできました。手首の動脈からカテーテルを挿入する「TRI(Trans Radial Intervention)」という方法も、そのひとつです。
脚の付け根からアクセスする方法と比べて止血の時間が短く、合併症のリスクが少ないこと。一般的に治療後も早期に歩くことができ、入院期間が短くて済む場合が多いこと。患者さんにとってさまざまな利点がある一方で、手首の血管は細く、心臓まで至る血管も曲がりくねっているため、治療を行う医師には高い技能が求められます。
そこで、テルモではTRI の技術習得のためのトレーニングの機会を積極的に設けるとともに、TRI 用製品の開発を進めることで、普及を支援。現在は、手首からアプローチする部位を腹部や脚の病変にまで広げています。患者さんに負担の少ない治療の追求は、どこまでも続きます。

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    カテーテル治療のイメージ

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    イントロデューサーシース

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    橈骨動脈用止血器

「病と共に生きる」に寄り添う

生涯にわたって治療が必要な病気と共に生きる。テルモは、そうした患者さんの日常に寄り添い続けてきました。
毎日、複数回のインスリン投与が必要な 1型糖尿病患者さんのため、痛みの軽減を追求した注射針を開発。
さらに、服装やインスリンを投与する場面などを気にすることなく、日常生活と治療を両立できるよう「パッチ式インスリンポンプ」も開発しました。

腎不全を抱える患者さんには、自宅や外出先で透析を行える「腹膜透析」のための製品を提供し、患者さんの治療の選択肢を増やす方法として、多くの人に受け入れられています。
あらゆる人がより自分らしく生きられるための技術を。テルモの挑戦に終わりはありません。

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    インスリン投与のための注射針

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    パッチ式インスリンポンプを日常の中で
    使用するイメージ

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    パッチ式インスリンポンプ装着イメージ

家庭での健康管理を応援する

体温計。それはテルモの原点にして、健康管理の基本となるものです。病気のときだけではなく、普段から体温を測定することで、体調を把握するバロメーターにすることができます。テルモの体温計は、100年にわたって日本の医療現場に提供され、家庭でも広く使用されています。ウェブサイト「テルモ体温研究所」では体温に関する情報も発信中。
さらに、糖尿病や高血圧症といった生活習慣病の患者さんには自己管理に役立つ尿検査薬や電子血圧計を、食事が十分摂れない人には、少量で栄養不足を補える超高濃度栄養食などを提供しています。
治療はもちろんのこと、病気にならないこと、悪化させないことも医療の重要な役目です。日常の中で人々の健康を守るための取り組みを、今後も強く進めていきます。

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    家庭での健康管理イメージ

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    (左から)電子体温計、電子血圧計「アームイン血圧計」、尿検査薬「ウリエース」、
    超高濃度栄養食「アップリードmini」