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 テルモ株式会社(本社:東京都渋谷区、社長:佐藤 慎次郎)は、120日から、データ転送機能付きの「テルモ皮膚赤外線体温計CS101」をラインアップに追加し、全国の医療機関や在宅医療向けに販売します。体表面上の体温を測定後すぐに電子カルテに転送でき、特に感染症病棟など接触リスクを伴う体温モニタリングが必要な場面で、医療安全と業務効率の向上への貢献を目指します。

 テルモは、発熱者のスクリーニングを目的とした非接触検温ニーズに応えるため、昨年3月に額の体表面温度を測定する皮膚赤外線体温計CS101を発売しました。このたび発売する製品は、これまでの測定方法、デザイン、防水・耐薬液性能*1などの仕様はそのままに、新たにデータ転送の機能を追加しています。患者さんに触れずに素早く検温ができ、測定後、CS101NFC*2リーダー/ライターにかざすだけで、測定値が自動的に電子カルテに反映されます。入力作業の省略、未入力・誤入力のリスク低減や他の医療従事者などとのタイムリーな情報共有につなげ、感染管理におけるより安全で効率のよい体温管理のソリューションを提案します。

 テルモは、2013年から「HRジョイント」の名称で、体温計、血圧計、血糖測定器などにおいて、このような通信機能付きの製品をシリーズ展開しています。これからも、幅広い製品群を通して、医療現場の課題解決に取り組みながら、医療システムの進化に貢献してまいります。

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    テルモ皮膚赤外線体温計CS101(HRジョイント)

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    7種類の消毒液での清拭が可能です。(次亜塩素酸ナトリウム、塩化ベンザルコニウム、クロルヘキシジングルコン酸塩、イソプロパノール、第4級アンモニウム塩、加速化過酸化水素、消毒用エタノール)

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    NFCは非接触通信の国際規格Near Field Communicationの略称です。

テルモの感染対策への取り組み

テルモは、1921年の設立から一世紀以上にわたる歴史において、感染症対策に取り組んでまいりました。設立の原点である体温計の開発に始まり、日本初の単回使用の注射器や血液バッグの発売、輸液システムのクローズド化、手術室や病室などの環境整備、さらには院内感染防止に関するトレーニング提供など、医療現場を感染症から守ることは、テルモの主要なテーマであり続けています。
 医療機関における感染対策は特定の製品導入で完結するものではなく、製品の適正使用・効果的な運用から、院内ルールの策定・徹底など、さまざまな対策を組み合わせて、総合的に取り組まれています。
 テルモはこれからも、患者さんと医療従事者にとって安全で安心な医療をサポートできるよう、全社を挙げて、感染対策に関して必要とされるソリューションの提供に努めてまいります。

製品概要

販売名 テルモ皮膚赤外線体温計CS101
一般的名称 皮膚赤外線体温計
体温測定部位 額部
測定範囲(体温) 34.0~43.0
本体寸法 176.4 x 39.2 x 高さ26.1mm
医療機器認証番号 302AFBZX00111000
希望小売価格 21,800円(税別)

テルモ概要

テルモは、「医療を通じて社会に貢献する」という理念を掲げ、100年の歴史を持つ医療機器メーカーです。日本に本社を構え、世界160以上の国と地域で事業を展開、30,000人以上のアソシエイト(社員)が革新的なソリューションを届けるために日々働いています。

国産体温計の製造に始まり、設立以来、医療の基盤を支え続けてきました。現在は、カテーテル治療、心臓外科手術、薬剤投与、糖尿病管理、腹膜透析、輸血や細胞治療などに関する幅広い製品・サービスを提供しています。

テルモは、患者さんや医療従事者をはじめ、広く社会にとって価値ある企業を目指します。

プレスリリースは、当社情報をステークホルダーの皆様へ公平かつ適切なタイミングでお知らせするためのものです。文中に含まれる製品情報(開発中のものを含む)は、顧客誘引や医学的アドバイスを目的とするものではありません。
また、業績見通し等の将来に関する記述は、当社が現在入手している情報および合理的であると判断する一定の前提に基づいており、当社としてその実現を約束する趣旨のものではありません。さまざまな要因により、実際の業績等が変動する可能性があることをご承知おきください。実際の業績に影響を与えうる重要な要素には、テルモの事業領域を取り巻く経済情勢、為替レートの変動、競争状況などがあります。