治療機器として初 テルモの血液成分分離装置、新型コロナウイルスに対して米国での緊急使用が許諾 吸着カートリッジと組み合わせて、サイトカインストーム抑制を期待

2020年4月13日

 米国時間4月9日、テルモ株式会社(本社:東京都渋谷区、社長:佐藤 慎次郎)の遠心型血液成分分離装置「スペクトラオプティア」が、米国食品医薬品局(FDA)から、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の患者さんを対象とする緊急使用の許諾(EUA: Emergency Use Authorization)を受けました。
 Marker Therapeutics AG社(スイス ツーク州)の「D2000吸着カートリッジ」と組み合わせて、新型コロナウイルス感染症を原因とする呼吸不全で集中治療室(ICU)に入院している18歳以上の患者さんに使用することが条件です。
 新型コロナウイルス感染症に対するEUAは、検査キット、診断機器、防護服(PPE)などには出されていますが、このたび初めて「スペクトラオプティアとD2000吸着カートリッジの組み合わせ」が治療機器として許諾を受けました。

 インフルエンザやコロナウイルスなどの感染症では、ウイルスを排除するために分泌されたサイトカインが、サイトカインストームと呼ばれる過剰な免疫反応を起こし、重篤な呼吸障害につながることが知られています。
 スペクトラオプティアは、患者さんの血液を専用のディスポーザブル回路に通すことで、血球と血漿に分離します。回路に接続したD2000吸着カートリッジが、血漿中に存在するサイトカインを減らし、血液は、また患者さんの体内に戻ります。サイトカインの減少により、サイトカインストームが抑制され、呼吸障害の改善が期待されます。
 現時点で、FDAが新型コロナウイルス感染症に対して治療効果があると承認した医療機器はなく、スペクトラオプティアとD2000吸着カートリッジの組み合わせも、公衆衛生の緊急事態である期間のみの使用許諾です。

 テルモは、新型コロナウイルス感染症に対して、「グループの力を結集して、当該ウイルスの感染防止と治療に積極的貢献を図ること」を基本方針の一つに掲げています。これからも、新型コロナウイルスに立ち向かう医療現場に、最先端の治療機器から、日常的に使用される医療機器まで幅広い製品を供給することで、積極的に貢献してまいります。

  • Optia+D2000

    スペクトラオプティアとD2000吸着カートリッジ

  • Optia

    スペクトラオプティア

スペクトラオプティア製品概要

 スペクトラオプティアは、テルモの米国子会社であるテルモBCT(コロラド州)の製品で、血液を採取し遠心方式で血液成分を分離する装置です。アフェレシス治療などで使用されています。

参考リンク

英文プレスリリース "Terumo BCT and Marker Therapeutics Received the First Device FDA Emergency Use Authorization (EUA) to Treat Acute Respiratory Failure in COVID-19 Patients"

FDAニュースリリース "FDA Authorizes Blood Purification Device to Treat COVID-19"

テルモ血液システムカンパニー概要

Marker AG社(Marker Therapeutics AG社の親会社)ウェブサイト

テルモの開示資料に記載されている業績見通し等の将来に関する記述は、当社が現在入手している情報及び合理的であると判断する一定の前提に基づいており、当社としてその実現を約束する趣旨のものではありません。様々な要因により、実際の業績等が変動する可能性があることをご承知おきください。実際の業績に影響を与えうる重要な要素には、テルモの事業領域を取り巻く経済情勢、為替レートの変動、競争状況などがあります。

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