News release
テルモ株式会社(本社:東京都渋谷区、社長:佐藤 慎次郎)は、公益財団法人日本デザイン振興会が主催する「2023年度グッドデザイン賞」を5製品で受賞しました。
受賞した製品は、針刺し防止機構付き留置針「サーフローZERO」、医用電子血圧計「ES-H900D」、血糖値管理アプリ「メディセーフデータシェア」、血液バック用陰圧型採血器「ヘモクイックAC-187」、輸液剤容器「テルパック*1」です。
サーフローZEROは2023年度の「グッドデザイン・ベスト100*2」にも選定されました。また、テルパックはテルモとしては初めての「グッドデザイン・ロングライフデザイン賞*3」カテゴリーでの受賞です。
グッドデザイン賞は、製品、建築、ソフトウェア、システム、サービスなど、形のある無しに関わらず、課題の解決や新たなテーマ発見を導くデザインを評価・顕彰しています。テルモは、1989年に人工肺「キャピオックスE CX-E30」で初めて同賞を受賞し、1996年以来28年連続で受賞をしています。
テルモはこれからも、「医療の進化」と「患者さんのQOL向上」への貢献を追求し、人々の健康といのちを支える価値ある製品やサービスを届けてまいります。
受賞製品と審査委員の評価コメント
針刺し防止機構付き留置針「サーフローZERO」
医用電子血圧計「ES-H900D」
血糖値管理アプリ「メディセーフデータシェア」
血液バック用陰圧型採血器「ヘモクイックAC-187」
ヘモクイックAC-187は、輸血などにつかう血液を採取する医療機器であり、細かな工夫が丁寧に数多く重ねられている点が高く評価された。特に、1)医療機器としての安心・安全への配慮、はいうまでもなく、2)医療従事者の立場に立ったUI/UX、3)採血時間の短縮によるドナー/患者さんの負担軽減、4)近年の特色ある献血ルームになじみやすい意匠、など多方面に目を配り総合的に仕上げられたデザインとなっている。変化し続ける時代に合わせて、新しいスタンダードともいえるモノを作り続ける姿勢には、頭が下がる想いである。
輸液剤容器「テルパック」
人間だもの、誰しもミスや間違いはあり得る。それが常に完璧な安全対策が求められる場であればなおさら、「ヒューマンエラーは起こり得るもの」として取り組まなければならない。そうした医療現場でのリスク管理や医療従事者の精神的・身体的負担軽減をサポートしたい、との想いから生まれた輸液剤パッケージである。ガラス瓶や硬質プラスチック容器が一般的だった日本の医療現場に初めて軟らかいプラスチック容器を導入して以来、容器破損のリスクや細菌混入のリスク、中身の取り違えのリスクが低減された。このソフトバックが吊られた点滴の光景は、もはや私たちの日常のスタンダードだと言えるだろう。2010年代からはさらなる改良により、製造時の環境負荷の低減や廃棄重量の削減など、環境配慮にも取り組んでいる。50年にわたり医療現場のフロントを走り続けている、その姿勢と実績を評価したい。
テルモ概要
テルモは、「医療を通じて社会に貢献する」という理念を掲げ、100年の歴史を持つ医療機器メーカーです。日本に本社を構え、世界160以上の国と地域で事業を展開、30,000人以上のアソシエイト(社員)が革新的なソリューションを届けるために日々働いています。
国産体温計の製造に始まり、設立以来、医療の基盤を支え続けてきました。現在は、カテーテル治療、心臓外科手術、薬剤投与、糖尿病管理、腹膜透析、輸血や細胞治療などに関する幅広い製品・サービスを提供しています。
テルモは、患者さんや医療従事者をはじめ、広く社会にとって価値ある企業を目指します。