
News release
テルモのニュースリリースは、当社企業活動をステークホルダーの皆様にお伝えするためのものです。医療機器や医薬品の情報が含まれることがありますが、これらは報道関係者、株主・投資家等の皆様を対象にした情報であり、顧客誘引や医学的アドバイスを目的とするものではありません。
「ゼロへ、挑む。」 ー 確実留置で医療従事者・患者さんの負担軽減へ
テルモ株式会社(本社:東京都渋谷区、社長:佐藤 慎次郎)は、1月27日から、留置針サーフローシリーズの新モデル「サーフローZERO」を全国の医療機関向けに販売します。本製品は、テルモが独自開発した「3D針」を採用し、穿刺時に血管を捉えやすい針のデザインになっています。併せて、血管確保を視認できる仕組み「OKフラッシュ」を搭載し、留置針の留置成功率を向上することを目指しています。
留置針とは、血管内に留置する注射針のことで、主に静脈での長時間にわたる点滴時に用いられます。内針と呼ばれる金属針と、プラスチック製のカテーテルから構成され、カテーテルの中に内針が入っている状態で血管に針を穿刺した後、内針を引き抜くことにより、カテーテルのみが血管内に留置される仕組みになっています。
留置針による患者さんの血管確保は高い技術が求められます。針の留置が上手くいかず複数回穿刺を行うケースもあり、医療従事者や患者さんの心理的負担が高いことが課題となっています。
今回発売したサーフローZEROは、テルモ独自開発の3D針を採用し、特殊な加工方法により、針の先端角度を従来モデル*と比較し鋭角にすることで、穿刺の成功率向上を図っています。また、サーフローシリーズ独自の仕組みであるOKフラッシュも継承し、カテーテルが血管を確保できたことを視認できる独自構造になっています。これらの特徴により、留置針の留置成功率が高くなり、医療従事者や患者さんの心理的負担軽減が期待されます。また、失敗時に生じる製品の廃棄も低減することができ、医療経済性向上にも貢献します。
テルモは、1976年に「サーフロー留置針」を発売して以降、サーフローシリーズのラインアップを拡充し、医療従事者や患者さんへの負担軽減を目指し製品の改良を重ねてきました。今後も、医療従事者や患者さんの課題解決に全力で取り組み、安全と安心の医療につながる製品を提供してまいります。
販売名 | サーフローZERO |
一般的名称 | プラスチックカニューレ型滅菌済み穿刺針 |
医療機器認証番号 | 303AABZX00055000 |
テルモは、「医療を通じて社会に貢献する」という理念を掲げ、100年の歴史を持つ医療機器メーカーです。日本に本社を構え、世界160以上の国と地域で事業を展開、30,000人以上のアソシエイト(社員)が革新的なソリューションを届けるために日々働いています。
国産体温計の製造に始まり、設立以来、医療の基盤を支え続けてきました。現在は、カテーテル治療、心臓外科手術、薬剤投与、糖尿病管理、腹膜透析、輸血や細胞治療などに関する幅広い製品・サービスを提供しています。
テルモは、患者さんや医療従事者をはじめ、広く社会にとって価値ある企業を目指します。