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腹膜透析は、慢性腎不全の患者さんが、体内にある腹膜を利用して血液中の不要な老廃物や水分を除去する治療法です。お腹(腹腔内)に留置したチューブを通じて透析液を注入し、1日に複数回透析液を排液・交換します。その際、お腹に繋がっているチューブと透析液の入ったバッグを接続しますが、菌が体内に入ってしまうと腹膜炎を引き起こす可能性があり、清潔に透析液の交換を行うことが必要です。無菌接合装置は、一度も外気に触れず無菌的に接合する原理で、感染機会を限りなくゼロに近づけます。
むきんイージーは、従来品の「むきんエース」では接合を開始するために必要だったボタン操作の手順を見直し、チューブを機器に設置してカバーを閉じるだけで自動的に接合が始まります。また、適正操作を補助するために、チューブの置く場所を示したイラストや、音声ガイドを繰り返し再生できる機能を追加しています。バッテリーで稼働し、15分以上の充電で1回以上の接合が可能な急速充電にも対応しています。また、持ち運び用の取っ手を追加し、従来品と比べ17%の軽量化を実現しました。
腹膜透析は患者さん自身が毎日操作を行う治療法です。それぞれの患者さんのライフスタイルに合わせて最適な治療の選択肢を提供できるよう、テルモはむきんイージー以外にも、手動でチューブを接続する「クリックセーフ*」、や自動で透析液の交換ができる「マイホームぴこ」、中性化された腹膜透析液など幅広い製品を取り揃えています。
また、医療従事者向けの情報サイトには、腹膜透析に関する情報に加え、このたび最新の知見を紹介する学術動画コンテンツシリーズ「体液量と塩」の掲載を開始しました。テルモは、今後も製品とサービスを通して、腹膜透析療法の普及と発展に貢献してまいります。
製品概要
一般的名称 | 腹膜灌流回路用加熱溶融接合装置 |
販売名 | むきんイージー |
医療機器届出番号 | 13B1X00101000088 |
接合方式 | 加熱溶融加圧接合方式 |
外形寸法 | 150(幅) x 107(高さ) x 255(奥行)mm |
重量 | 約2.0kg |
テルモ概要
テルモは、「医療を通じて社会に貢献する」という理念を掲げ、100年の歴史を持つ医療機器メーカーです。日本に本社を構え、世界160以上の国と地域で事業を展開、30,000人以上のアソシエイト(社員)が革新的なソリューションを届けるために日々働いています。
国産体温計の製造に始まり、設立以来、医療の基盤を支え続けてきました。現在は、カテーテル治療、心臓外科手術、薬剤投与、糖尿病管理、腹膜透析、輸血や細胞治療などに関する幅広い製品・サービスを提供しています。
テルモは、患者さんや医療従事者をはじめ、広く社会にとって価値ある企業を目指します。