News release
テルモ株式会社(本社:東京都渋谷区、社長:佐藤 慎次郎)は、このたびDM三井製糖ホールディングス株式会社の連結子会社である三井製糖株式会社(本社:東京都中央区、社長:森本 卓、以下、三井製糖社)およびニュートリー株式会社(本社:三重県四日市市、社長:武政 栄治、以下、ニュートリー社)と、メディカルケアソリューションズカンパニーの栄養食品および関連製品に関する資産をニュートリー社へ譲渡する契約を締結したことをお知らせします。対象資産の譲渡は、資産譲渡契約に定められたクロージング条件が満たされた後に実行される予定です。なお、同資産の譲渡に伴う当社業績への影響は軽微と予想しております。
テルモはこれからも、疾病の早期発見から治療、そして予後までの経過(ペイシェント・ジャーニー)に沿った製品・ソリューションを引き続き拡大してまいります。
1.資産譲渡の背景と目的
テルモは、1995年に国内初の少量・経口食の発売を皮切りに、「栄養に、イノベーションを。」というビジョンのもと、病院市場を中心に栄養食品事業を拡大してまいりました。特に、現場のニーズをいち早く見つけ、国内初の製品を多数提供することで、医療現場や必要な栄養が摂れずに困っている患者さんの課題に応えてまいりました。
テルモはこれまで、これらの製品・サービスをより多くの医療機関や患者さんに役立てる機会を追求してまいりましたが、このたび、市場を取り巻く環境変化などを踏まえ、栄養食品および関連製品に関する資産をニュートリー社へ譲渡することが、同資産の将来の更なる活用、ならびに医療機関や患者さんへのより一層の価値提供につながるものと判断いたしました。
三井製糖社は、製糖業界におけるリーディングカンパニーで、主力の砂糖事業をはじめ、加工食品・調味料・食物繊維・乳酸菌・健康食品など積極的な事業展開を行っています。栄養事業の分野では、ライフ・エナジー事業のもと、ニュートリー社が嚥下サポート製品、栄養素補給製品、流動食など豊富な製品ラインアップを取り揃えており、病院・介護施設・在宅における栄養療法に強みを持っています。
今回の譲渡に際しては、ニュートリー社およびその親会社である三井製糖社の栄養事業への強いコミットメント、長期での事業継続・製品供給体制などを総合的に勘案し、同資産をニュートリー社へ譲渡することが最適であると判断しました。同社は本資産譲渡により、従来の製品ラインアップ・サービス提供にテルモの製品群を加えることで、多様化するお客様のニーズへの対応力が強化され、グループ各社の機能を活用した在宅医療、未病などへの更なる拡大が期待されます。
なお、両社とも医療機関や患者さんが、引き続き安心して製品を享受できるよう資産譲渡を進めてまいります。
2.譲渡対象資産
対象範囲 | テルモの栄養食品および関連製品、特許・商標、製品在庫など |
対象製品 | 栄養食品(濃厚流動食、成分調整食品)、濃厚流動食(半固形タイプ)の投与に関するデバイス(EJ連結チューブⅡ、PG電動ポンプQ、PG加圧バッグQ、PG加圧バッグⅡ) |
3.資産譲渡相手先の概要
会社名 | ニュートリー株式会社 |
本社所在地 | 三重県四日市市富士町1-122 |
設立年月日 | 1963年2月 |
代表者 | 代表取締役社長 武政 栄治 |
資本金 | 215百万円 |
売上高 | 106億円(2022年3月期) |
従業員数 | 191名 (2022年3月末現在) |
事業内容 | 栄養療法食品ならびに嚥下障害対応食品などの開発、製造および販売 |
4.テルモの栄養食品および関連製品の概要
テルモ概要
テルモは、「医療を通じて社会に貢献する」という理念を掲げ、100年の歴史を持つ医療機器メーカーです。日本に本社を構え、世界160以上の国と地域で事業を展開、30,000人以上のアソシエイト(社員)が革新的なソリューションを届けるために日々働いています。
国産体温計の製造に始まり、設立以来、医療の基盤を支え続けてきました。現在は、カテーテル治療、心臓外科手術、薬剤投与、糖尿病管理、腹膜透析、輸血や細胞治療などに関する幅広い製品・サービスを提供しています。
テルモは、患者さんや医療従事者をはじめ、広く社会にとって価値ある企業を目指します。