
News release
テルモのニュースリリースは、当社企業活動をステークホルダーの皆様にお伝えするためのものです。医療機器や医薬品の情報が含まれることがありますが、これらは報道関係者、株主・投資家等の皆様を対象にした情報であり、顧客誘引や医学的アドバイスを目的とするものではありません。
テルモ株式会社(本社:東京都渋谷区、社長:佐藤 慎次郎)は、このたび、世界最少※1充填量の人工肺「Capiox NX19」(キャピオックス NX19)を米国と欧州で発売しました。今後、日本を含むアジア各地域での販売を予定しています。
人工肺は、心臓外科における手術などの際、一時的に肺の機能を代行する医療機器です。酸素と二酸化炭素のガス交換をするために、製品内に血液を充填する必要がありますが、充填量が増えると身体への負担も大きくなります。
製品の改良にあたり、従来品の材質や構造を大きく見直しました。その結果、ガス交換性能を維持しながらも、血液充填量を従来品よりも約3割減らすことができ、輸血の削減や急性腎障害(AKI)リスクの低下が期待されます。また、手術時間の短縮を目指して、手術中の体温管理に関係する熱交換性能も約2割向上させることができました。※2
テルモは、世界で初めてホローファイバー(中空糸)型人工肺を開発し、その人工肺は、安定したガス交換性能、小型化された構造などから1982年の発売以降、世界に広く普及しています※3。今後も、高品質で安全な人工肺を提供し、企業理念「医療を通じて社会に貢献する」ことを実践してまいります。
テルモ調べ。
心臓手術は、一般的に臓器の代謝量と酸素消費量を下げるために体温を下げて行われます。手術中の体温は、人工肺を通る血液の温度を変化させることで調整します。そのため、人工肺の熱交換性能が高まることは、手術中の体温管理の向上に役立ちます。
数量シェア国内52%・1位、世界25%・2位。テルモ調べ。
テルモは、「医療を通じて社会に貢献する」という理念を掲げ、100年の歴史を持つ医療機器メーカーです。日本に本社を構え、世界160以上の国と地域で事業を展開、30,000人以上のアソシエイト(社員)が革新的なソリューションを届けるために日々働いています。
国産体温計の製造に始まり、設立以来、医療の基盤を支え続けてきました。現在は、カテーテル治療、心臓外科手術、薬剤投与、糖尿病管理、腹膜透析、輸血や細胞治療などに関する幅広い製品・サービスを提供しています。
テルモは、患者さんや医療従事者をはじめ、広く社会にとって価値ある企業を目指します。