
News release
テルモのニュースリリースは、当社企業活動をステークホルダーの皆様にお伝えするためのものです。医療機器や医薬品の情報が含まれることがありますが、これらは報道関係者、株主・投資家等の皆様を対象にした情報であり、顧客誘引や医学的アドバイスを目的とするものではありません。
テルモ株式会社(本社:東京都渋谷区、社長:佐藤 慎次郎)は、カテーテルがん治療に用いる放射線放出ビーズ「QuiremScout」(クイレムスカウト)が、欧州でCEマーク認証※を取得したことをお知らせいたします。今後、4月に欧州で開催される学会(ECIO 2019)で正式に発売する予定です。QuiremScoutは、テルモが出資するオランダのクイレム・メディカル社が開発し、テルモが独占的に販売する権利を有しています。
放射線放出ビーズは、進行期から終末期の肝がん治療に使用されます。カテーテルを通して肝動脈に運ばれ、放射線でがん細胞を攻撃します。
QuiremScoutと、2017年から欧州で販売しているQuiremSpheres(クイレムスフィア)は、世界で唯一、放射性同位元素holmium-166を内包し、製品化された放射線放出ビーズです。QuiremScoutは、QuiremSpheresの約10分の1のholmiumを含有しており、QuiremSpheresの投与前に使用することで、適切な患者さんの選択や、正確な投与量の決定に役立ちます。両製品は、その元素の特徴から、従来はできなかった複数の画像診断法が可能であり、より効果的な治療が期待されます。
テルモは今後も、患者さんにとって最適な治療の選択肢を提供するとともに、この領域でトップブランドとして信頼される企業を目指します。
QuiremScout(平均直径30μm)
(電子顕微鏡写真)
放射線放出ビーズ使用イメージ
CEマーク認証は適用されるEU指令(EU:欧州連合)の要件を当該製品が満たしていることを示すもので、医療機器を欧州で販売するためにはCEマーク認証を取得する必要があります。
テルモは、「医療を通じて社会に貢献する」という理念を掲げ、100年の歴史を持つ医療機器メーカーです。日本に本社を構え、世界160以上の国と地域で事業を展開、30,000人以上のアソシエイト(社員)が革新的なソリューションを届けるために日々働いています。
国産体温計の製造に始まり、設立以来、医療の基盤を支え続けてきました。現在は、カテーテル治療、心臓外科手術、薬剤投与、糖尿病管理、腹膜透析、輸血や細胞治療などに関する幅広い製品・サービスを提供しています。
テルモは、患者さんや医療従事者をはじめ、広く社会にとって価値ある企業を目指します。