
News release
テルモのニュースリリースは、当社企業活動をステークホルダーの皆様にお伝えするためのものです。医療機器や医薬品の情報が含まれることがありますが、これらは報道関係者、株主・投資家等の皆様を対象にした情報であり、顧客誘引や医学的アドバイスを目的とするものではありません。
複雑な病変にも使いやすく
テルモ株式会社(本社:東京都渋谷区、社長:佐藤 慎次郎)は、12月5日にPTCA※バルーンカテーテル「Ryurei」(リュウレイ)を日本で発売いたしました。近年の高齢化に伴い増加している複雑な病変に対応するため、2009年に発売した「Tazuna」の後継品として開発を進めました。
バルーンカテーテルは、心臓へ栄養を供給している冠動脈が狭窄や閉塞することにより起こる、狭心症や心筋梗塞などの治療に使用します。手首や脚の血管からカテーテルを冠動脈の病変部まで運び、狭くなっている血管を広げて、滞っていた血流を再度確保する医療機器です。
複雑病変でもスムーズな操作ができるよう、シャフト設計に工夫を施しています。狭く硬い病変でも強く押し進められる構造でありながら、先端部は柔軟性を持たせることを開発コンセプトとしており、最適なシャフトバランスを追求しています。
また、最小径で1mmの品種を加え、今後もサイズラインアップを全41品種まで順次拡大予定です。サイズのバリエーションを増やすことにより、多様な症例で使用しやすくなり、Ryurei導入で国内市場シェア30%を目指します。また、来年度には欧州、中南米、アジア諸国でも発売する予定です。
テルモはこれからも、医療従事者に最適な治療の選択肢を提供し、患者さんのQOL向上に貢献してまいります。
PTCAとはPercutaneous Transluminal Coronary Angioplasty(経皮的冠動脈形成術)の略です。
一般的名称:冠血管向けバルーン拡張式血管形成術用カテーテル
販売名:テルモPTCAカテーテルRX-5
医療機器承認番号:22800BZX00317
テルモは、「医療を通じて社会に貢献する」という理念を掲げ、100年の歴史を持つ医療機器メーカーです。日本に本社を構え、世界160以上の国と地域で事業を展開、30,000人以上のアソシエイト(社員)が革新的なソリューションを届けるために日々働いています。
国産体温計の製造に始まり、設立以来、医療の基盤を支え続けてきました。現在は、カテーテル治療、心臓外科手術、薬剤投与、糖尿病管理、腹膜透析、輸血や細胞治療などに関する幅広い製品・サービスを提供しています。
テルモは、患者さんや医療従事者をはじめ、広く社会にとって価値ある企業を目指します。