
News release
テルモのニュースリリースは、当社企業活動をステークホルダーの皆様にお伝えするためのものです。医療機器や医薬品の情報が含まれることがありますが、これらは報道関係者、株主・投資家等の皆様を対象にした情報であり、顧客誘引や医学的アドバイスを目的とするものではありません。
持続血糖測定器の日本での独占販売権を取得
テルモ株式会社(本社:東京都渋谷区、社長:佐藤 慎次郎)は、このたび、米国デクスコム社(DexCom, Inc.、本社:米国カリフォルニア州サンディエゴ)と契約を締結し、同社の持続血糖測定器(CGM)の日本での独占販売権を取得いたしました。2018年度に販売を開始し、数年間にわたり段階的に新製品を発売する予定です。また、CGMとインスリンポンプ連動システムの開発でも提携を検討しています。
デクスコム社のCGMは、世界的に幅広く使用されており、特徴として、低血糖時と高血糖時にアラームで知らせる安全機構を備えています。
テルモは糖尿病に関する医療機器を30年以上販売してきました。2005年に発売した世界一細いインスリン用注射針の累計販売本数は10億本を超え、2018年度には日本初となるチューブフリーのパッチ式インスリンポンプの発売も予定しています。
このたびのデクスコム社との提携により、製品ラインアップを拡充し、今後も糖尿病患者さんのQOL(Quality of life:生活の質)向上に貢献する製品・サービスを提供してまいります。
CGMとは、持続血糖測定(Continuous Glucose Monitoring)または持続血糖測定器(Continuous Glucose Monitors)のことで、糖尿病患者さんの間質液(細胞周囲の液体)中のグルコース濃度を測定し、変化の傾向とパターンを示すシステムです。
患者さんや医療従事者が、患者さんの血糖値を知り、正常な範囲に管理することは、糖尿病治療において重要な要素の一つです。通常、血糖値は血液検査や血糖自己測定器で測定した時点の数値で管理されます。持続(連続)的に測定するCGMを使用することで、血糖値の変動傾向と水準が把握しやすくなり、これにより、低血糖リスクの低減が期待されるほか、治療方針の判断を補助することができます。
テルモは、「医療を通じて社会に貢献する」という理念を掲げ、100年の歴史を持つ医療機器メーカーです。日本に本社を構え、世界160以上の国と地域で事業を展開、30,000人以上のアソシエイト(社員)が革新的なソリューションを届けるために日々働いています。
国産体温計の製造に始まり、設立以来、医療の基盤を支え続けてきました。現在は、カテーテル治療、心臓外科手術、薬剤投与、糖尿病管理、腹膜透析、輸血や細胞治療などに関する幅広い製品・サービスを提供しています。
テルモは、患者さんや医療従事者をはじめ、広く社会にとって価値ある企業を目指します。