
News release
テルモのニュースリリースは、当社企業活動をステークホルダーの皆様にお伝えするためのものです。医療機器や医薬品の情報が含まれることがありますが、これらは報道関係者、株主・投資家等の皆様を対象にした情報であり、顧客誘引や医学的アドバイスを目的とするものではありません。
テルモ株式会社(本社:東京都渋谷区、社長:佐藤 慎次郎)は、本日、胸部大動脈用ステントグラフト「RelayPro」を欧州で発売いたしました。
RelayProは大動脈への高い追従性と的確な留置を目指して設計され、従来品であるRelayPlusのステントデザイン、素材、二重シース技術を継承しながら、折りたたまれたステントが収納されているシースの直径を約1mm小さくした製品です。この改良により、カテーテルを挿入する脚の血管が細い患者さんにも手術ができることに加えて、カテーテルを挿入した傷口がより小さくなり、合併症リスクが低減することが期待されます。
RelayProは現在、日米で治験を実施しており、今後欧州以外での販売も予定しています。
テルモは、英国子会社バスクテック社と米国子会社ボルトン・メディカル社を中心に展開する心臓血管カンパニー血管事業において、4月からTerumo Aortic※という事業ブランドを展開しています。このブランド展開を機に、大動脈領域での製品・供給・サービスの質を高め、医師と患者さんにとって治療の選択肢が広がることを目指しています。
ステントグラフトは、大動脈瘤の治療を目的として使用される医療機器の一種です。カテーテルにより血管内に留置され、大動脈瘤への血流を遮断します。大動脈瘤の治療法としては、外科的に患部を人工血管に置換する手術を行うのが一般的ですが、患者さんの負担軽減などの観点から、ステントグラフトを使用する手術も拡大しています。
Aortic=英語の形容詞で「大動脈の」という意味
胸部大動脈用ステントグラフト「RelayPro」
テルモは、「医療を通じて社会に貢献する」という理念を掲げ、100年の歴史を持つ医療機器メーカーです。日本に本社を構え、世界160以上の国と地域で事業を展開、30,000人以上のアソシエイト(社員)が革新的なソリューションを届けるために日々働いています。
国産体温計の製造に始まり、設立以来、医療の基盤を支え続けてきました。現在は、カテーテル治療、心臓外科手術、薬剤投与、糖尿病管理、腹膜透析、輸血や細胞治療などに関する幅広い製品・サービスを提供しています。
テルモは、患者さんや医療従事者をはじめ、広く社会にとって価値ある企業を目指します。