
News release
テルモのニュースリリースは、当社企業活動をステークホルダーの皆様にお伝えするためのものです。医療機器や医薬品の情報が含まれることがありますが、これらは報道関係者、株主・投資家等の皆様を対象にした情報であり、顧客誘引や医学的アドバイスを目的とするものではありません。
「100年の資産を活用して、次なる創造を」
代表取締役社長CEO 佐藤 慎次郎
新入社員の皆さん、入社おめでとうございます。皆さんの晴れの門出を心より祝福いたします。私も今日から皆さんと一緒に働けることを大変嬉しく思います。
テルモは1921年の設立以来、100年近く一貫して医療とともに歩んできました。これはテルモの誇りであり、強みです。厳しい競争と市場の変化に晒されながらも、こうして長きにわたってテルモが存続できたのは、社会的使命に応えて、製品・サービス・事業を常に革新し続けてきたからにほかなりません。その陰には、先人たちのたゆまない努力と限りない医療への情熱がありました。
今や世界中にテルモの製品を待つ人々がいます。医療現場への安定供給を第一に、改善・改良を求める声、新しい医療への期待に応えていかねばなりません。製品、技術力、そして「テルモ」ブランド自体が過去1世紀の活動のたまものです。皆さんにはこれらの貴重な資産をフル活用して、次なるテルモの創造を担ってほしいと思います。
さて社会に目を向けますと、我々は今、新しい現実に直面しています。皆さんも「100年ライフ」という言葉を耳にすることがあると思います。ベストセラーにもなった「LIFE SHIFT」(東洋経済新報社)という本の著者は「100年ライフを生きるには、生涯を通じて『変身』を続ける覚悟を持たなければいけない」と、そう告げています。
こうした新しい現実を踏まえて、皆さんにはこれからの人生において自分を変えていくことが、我々の世代以上に強く求められることになるでしょう。そもそも成長とは変化し続けることでもあります。昨日までの自分を生かすことは重要ですが、ぜひ、勇気と自信を持って、自分を変えることで成長を続けてほしいと思います。
最後に皆さんに三つアドバイスをしたいと思います。
一つ目は、仕事において「社内で一番」と言われるものを身につけることです。
自分が担当した技術や顧客に関して、まず社内で一番詳しい人になること、それがプロフェッショナルへの道です。社内で一番となれば、その仕事に関しては周囲から頼りにされる存在になります。その自信が皆さんの成長の源になります。
二つ目は、医療に関心を持って勉強することです。
せっかくテルモに入ったのですから、ぜひ「医療」に関心を持って勉強してほしいと思います。これはどの職種でも同じです。むしろ医療の現場から遠い仕事の人ほど意識して勉強してほしいと思います。
三つ目は、コミュニケーション力を磨くことです。
コミュニケーション力とは「伝える力」と「聞く力」です。つまりは相手と意思疎通をする力です。私は30数年間仕事をしてきましたが、ビジネスや会社組織において何が一番大切かと聞かれれば、実は「コミュニケ―ション力」だと思っています。これは新入社員の時には全く分かりませんでした。仕事の責任が重くなればなるほど、最後は「コミュニケーション力」が決定的に重要です。ビジネスは人と人の間に立って進めていくものだからです。
これらは、今の私自身にも通用することでもあります。私も初心にかえって、この三つを肝に銘じて仕事に励みたいと思います。
(参考)2018年度 テルモグループ入社式
日時 : 2018年4月2日(月)11:00~12:00
会場 : テルモ湘南センター(神奈川県足柄上郡中井町)
新入社員数 : 228名
テルモ株式会社、テルモ山口株式会社、テルモ・クリニカルサプライ株式会社合同で開催
テルモは、「医療を通じて社会に貢献する」という理念を掲げ、100年の歴史を持つ医療機器メーカーです。日本に本社を構え、世界160以上の国と地域で事業を展開、30,000人以上のアソシエイト(社員)が革新的なソリューションを届けるために日々働いています。
国産体温計の製造に始まり、設立以来、医療の基盤を支え続けてきました。現在は、カテーテル治療、心臓外科手術、薬剤投与、糖尿病管理、腹膜透析、輸血や細胞治療などに関する幅広い製品・サービスを提供しています。
テルモは、患者さんや医療従事者をはじめ、広く社会にとって価値ある企業を目指します。