
News release
テルモのニュースリリースは、当社企業活動をステークホルダーの皆様にお伝えするためのものです。医療機器や医薬品の情報が含まれることがありますが、これらは報道関係者、株主・投資家等の皆様を対象にした情報であり、顧客誘引や医学的アドバイスを目的とするものではありません。
カテーテルを用いた弁留置術など成長領域のアクセス製品を拡充
テルモ株式会社(本社:東京都渋谷区、社長:佐藤 慎次郎)は、3月2日、台湾証券取引所上場企業のメデオン・バイオデザイン社(本社:台湾台北市)が開発した大口径止血デバイスの資産を買収する契約を、同社と締結いたしました。
買収金額は、一時金2千万米ドルで、今後一定の条件達成に応じて支払うマイルストーンが発生します。買収資金は手元資金で充当予定です。また、本買収に伴うテルモの業績、財務状態に与える影響については精査中です。
近年、大口径のカテーテルを使用する大動脈弁留置術やステントグラフト内挿術の症例数は増加しており、今後も年率20%超の増加が見込まれています。
このたび買収する製品は、脚の動脈から挿入する大口径カテーテルの手術に特化した止血デバイスです。簡便な手技で糸を2本同時に縫合できるため、手技時間の短縮やより確実な止血が期待されます。本製品は現在、開発段階で、欧州での販売に必要なCEマーク認証の取得手続きを行っています。
テルモは、血管内カテーテル術において、挿入から止血まで一連の流れを支えるアクセス製品を幅広く展開しています。自社開発に加えて、2017年1月には、小口径の大腿部止血デバイスを米国アボット・ラボラトリーズ社から買収するなど、成長領域での製品拡充を進めています。今後も、事業の価値最大化を図るとともに、安全かつ効率的なカテーテル術の普及に貢献してまいります。
製品外観
製品使用イメージ
テルモは、「医療を通じて社会に貢献する」という理念を掲げ、100年の歴史を持つ医療機器メーカーです。日本に本社を構え、世界160以上の国と地域で事業を展開、30,000人以上のアソシエイト(社員)が革新的なソリューションを届けるために日々働いています。
国産体温計の製造に始まり、設立以来、医療の基盤を支え続けてきました。現在は、カテーテル治療、心臓外科手術、薬剤投与、糖尿病管理、腹膜透析、輸血や細胞治療などに関する幅広い製品・サービスを提供しています。
テルモは、患者さんや医療従事者をはじめ、広く社会にとって価値ある企業を目指します。