
News release
テルモのニュースリリースは、当社企業活動をステークホルダーの皆様にお伝えするためのものです。医療機器や医薬品の情報が含まれることがありますが、これらは報道関係者、株主・投資家等の皆様を対象にした情報であり、顧客誘引や医学的アドバイスを目的とするものではありません。
―ジカ熱など新興感染症のリスク低減に期待―
テルモ株式会社(本社:東京都渋谷区、社長:新宅 祐太郎)の連結子会社であるテルモBCT(米国コロラド州)が、米国保健福祉省から生物医学先端研究開発局(BARDA)を通じて、病原体低減化システム「ミラソル」(Mirasol)の米国治験に関して、1740万ドルの助成金を受給することが決定いたしましたので、お知らせいたします。
ミラソルは、検査では発見できない血液製剤中の病原体を低減することで、輸血の安全性を向上させることを意図した製品で、現在、欧州やアフリカ北部を中心に販売されています。
このたび、米国当局から、ミラソルが輸血を通じてジカウイルスや他の病原体に感染するリスクの低減に寄与することを期待され、米国で予定している血小板製剤の病原体低減化治験に関する助成を受けます。今後、契約が延長された場合、追加研究や製品仕様の拡大を目的として、最大で約1億5180万ドルの資金提供を受ける見込みです。
テルモとテルモBCTは、今後もミラソルの米国での販売開始と世界での販売拡大を進め、輸血の安全性向上に貢献してまいります。
病原体低減化システム「ミラソル」
テルモは、「医療を通じて社会に貢献する」という理念を掲げ、100年の歴史を持つ医療機器メーカーです。日本に本社を構え、世界160以上の国と地域で事業を展開、30,000人以上のアソシエイト(社員)が革新的なソリューションを届けるために日々働いています。
国産体温計の製造に始まり、設立以来、医療の基盤を支え続けてきました。現在は、カテーテル治療、心臓外科手術、薬剤投与、糖尿病管理、腹膜透析、輸血や細胞治療などに関する幅広い製品・サービスを提供しています。
テルモは、患者さんや医療従事者をはじめ、広く社会にとって価値ある企業を目指します。