
News release
テルモのニュースリリースは、当社企業活動をステークホルダーの皆様にお伝えするためのものです。医療機器や医薬品の情報が含まれることがありますが、これらは報道関係者、株主・投資家等の皆様を対象にした情報であり、顧客誘引や医学的アドバイスを目的とするものではありません。
買収オプション権と放射線放出ビーズのグローバル独占販売権を取得
テルモ株式会社(本社:東京都渋谷区、社長:新宅 祐太郎)は、がん治療分野の製品開発を手掛けるオランダのQuirem Medical B.V.(クイレム・メディカル社)の買収オプション権とクイレム・メディカル社が開発する放射線放出ビーズのグローバルでの独占販売権を取得しました。
放射線放出ビーズは、切除不能な肝腫瘍に対する経カテーテル動脈塞栓療法において使用されるマイクロスフィア(微小球)で、マイクロスフィア中に含まれる放射性同位元素から放出される放射線によって、腫瘍の成長抑制・縮小を図るものです。
クイレム・メディカル社が開発した放射線放出ビーズQuiremSpheresTMは、2015年4月にCEマークを取得しています。ガンマ線放出能と常磁性を併せ持つ放射性同位元素(Holmium-166)がビーズに内包されていることで複数の画像診断法が使用可能になり、より効果的な治療が期待されます。今後、両社は各地域の薬事承認取得と販売体制の整備を進め、まずは2016年度の欧州での販売開始を目指します。
テルモは、インターベンショナル・オンコロジー領域において、マイクロカテーテル、塞栓ビーズ、薬剤溶出ビーズなどを展開しています。この製品ラインアップに、成長が見込まれる放射線放出ビーズを加えることで、患者さんに最適な治療の選択肢を提供するとともに、この領域で存在感のある企業を目指します。
テルモは、「医療を通じて社会に貢献する」という理念を掲げ、100年の歴史を持つ医療機器メーカーです。日本に本社を構え、世界160以上の国と地域で事業を展開、30,000人以上のアソシエイト(社員)が革新的なソリューションを届けるために日々働いています。
国産体温計の製造に始まり、設立以来、医療の基盤を支え続けてきました。現在は、カテーテル治療、心臓外科手術、薬剤投与、糖尿病管理、腹膜透析、輸血や細胞治療などに関する幅広い製品・サービスを提供しています。
テルモは、患者さんや医療従事者をはじめ、広く社会にとって価値ある企業を目指します。