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「体験価値」を高めることで、医療現場の課題に応えていく

代表取締役社長CEO 鮫島光

代表取締役社長CEO
鮫島光

皆様には、日頃よりテルモグループの事業活動にご理解、ご支援を賜り、心より御礼申し上げます。

現下の医療を取り巻く環境に目を向けると、医療財源の逼迫や医療従事者の不足、個別化医療の進展など、様々な課題があげられます。これらの医療課題の解決に向け、テルモが5カ年成長戦略「GS26」の中でビジョンとして掲げているのが「デバイスからソリューションへ」です。単に医療機器を提供するのではなく、医療従事者や患者さんにもたらす「体験価値」を高めていくことをより重視してまいります。

「体験価値」の向上を実現するためには、デバイスとデバイス、デバイスと医薬品、デバイスとトレーニングなどの組み合わせを考えることが大切です。例えば、テルモでは、これまで医療機関で点滴投与する必要があった医薬品をデバイスと組み合わせることにより、在宅で短時間かつ簡便に投与することを目指し、製薬メーカーと共同開発しています。これは、まさに「体験価値」の向上であり、医療現場の負担軽減や医薬品の価値向上にもつながる取り組みです。

こうした戦略や価値創造・向上の取り組みと並んで、優れた企業文化も同様に重要と考えています。テルモでは、多くのアソシエイトが「医療を通じて社会に貢献する」という企業理念を信じ、テルモグループ共通の価値観である「コアバリューズ」を大切にしています。これらを強みとし、さらに磨きをかけていくために、新しいことにチャレンジして自ら成長しようとするアソシエイトを支援するとともに、自分の能力や才能は経験や努力によって伸ばすことができるという考え方である「Growth Mindset」の実践を推進してまいります。加えて、異なる性別や国籍、バックグラウンド、そして世代を超えたアソシエイトが自由闊達に交流できる職場環境を作り、より柔軟な発想でこれまでの延長線上にない成長機会を見出してまいります。

皆様には、今後とも一層のご理解とご支援を賜りますよう、お願い申し上げます。

2025年6月