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アクセルを踏み込む

Shinjiro Sato President and CEO

代表取締役社長CEO
佐藤慎次郎

皆様には、日頃よりテルモグループの事業活動にご理解、ご支援を賜り、心より御礼申し上げます。

新型コロナウイルス感染症パンデミックは、ようやく世界的に収束へ向かいつつあります。こうした中、世界の医療は着実に進化を遂げています。テルモは、今年を改革実行の1年と位置付け、全社一丸となってアクセルを踏み込んでまいります。特に、人工知能やデジタル技術、バイオ医薬や細胞・遺伝子治療などの新しい技術が医療の進化を加速させています。また、ヘルスケア業界への新規参入も相次いでおり、医療産業は活性化しています。テルモは、挑戦心をもって医療現場の課題に向き合い、新しい医療を実現すべく5カ年成長戦略「GS26」で描いた戦略の実行を加速してまいります。

当社を取り巻く環境は、インフレによる影響でエネルギーや原材料の価格が高騰し、予断を許さない状況です。テルモでは、持続的成長を支える基盤を強化するため、世界的にコスト構造の見直しを図っています。グループ内のIT基盤を統合することでグローバルオペレーションをより効率的な組織へと移行させるほか、生産においても自動化や省力化を一層進めて生産革新を実行してまいります。

また、働く人の8割以上が海外籍となったグローバル企業としてテルモは、Diversity(多様性)、Equity(公平性)、Inclusion(包摂性)のある組織文化をさらに推進することを目指して、昨年テルモグループ共通の「DE&I フィロソフィー」を制定しました。持続的成長を実現するため、多様なアソシエイトが個々の違いを尊重し、互いに敬意をもち、一人ひとりが本来の力を発揮し合う協調的な風土を醸成してまいります。

今後とも一層のご理解とご支援を賜りますよう、お願い申し上げます。

2023年6月