静脈瘤・むくみ

7.リンパ浮腫の予防法

静脈瘤・むくみ

リンパ節を切ると、誰でもリンパ浮腫になるの?

手術などでリンパ節をとっても全員がリンパ浮腫を起こすわけではありません。体質的に細いリンパ管ネットワークが身体中に張り巡らされている方は、数カ所のリンパ節を切除しても、リンパ液が「迂回路(わき道)」を流れるので溜まりにくく、リンパ浮腫を起こしにくいことが知られています。ただ、個人差があること、手術前に体質を判断する手段がないことから、治療前にリンパ浮腫を起こすか、起こさないかを知ることはできません。
リンパ浮腫はがんの治療など重大な病気に伴って生じることがほとんどです。まず優先すべき治療をしっかり行い、後遺症についてはそのつど、対応していきましょう。

自分で触ってみましょう

皮ふの違和感や変化を早期にみつけるために、毎日、手術をした周辺を自分の手で触って確認しましょう。触った感覚がいつもと違うようであれば、主治医に相談しましょう。

弾性ストッキングを着用しましょう

下腹部を手術後は、なるべく弾性ストッキングを着用しましょう。椅子に座る時間や立って過ごす時間が長い日は、特に注意が必要です。わきの下などのリンパ節を手術したときは、手術した側の腕に弾性スリーブ(腕カバー)を付けましょう。

腕や脚を傷つけないようにしましょう

炎症をきっかけにむくみが出ることがあります。手術をした側の脚や腕を傷つけたり、小さな傷から感染症を起こさないように注意しましょう。注射や点滴の針を刺す際は手術した側の腕を避けるほか、むくみ治療のための鍼灸などを受けることも避けてください。

過労、心労を避けましょう

過労や心労がきっかけでむくみが生じることがあります。過度な運動や無理は禁物です。

休養を十分にとりましょう

疲れが出る前に休養しましょう。脚を休ませるときは、クッションや枕を下におき、10㌢㍍ほど上に上げるようにしてください。

情報公開日:2022年3月31日

その他のコンテンツ

栄養・食事
日々の食事に役立つ情報をご紹介します。