静脈瘤・むくみ

3.静脈瘤の基本の「き」

静脈瘤・むくみ

静脈瘤ってなに?

静脈瘤(じょうみゃくりゅう)は、血液の逆流をふせぐために血管内のゲートの役割を果たしている「静脈弁」の機能が損なわれ、静脈の変形のほか静脈血が弁の周囲にたまり、でこぼこした「コブ=瘤」が生じる状態です。

そもそも「静脈弁」ってなに?

血液は心臓から動脈を伝って脚のすみずみまで流れ、皮ふや筋肉などを通って静脈に入ります心臓の帰り道である脚の静脈の中の血液が心臓に戻るためには、重力に逆らい「下から上」に流れる必要があります。このため静脈には血液の逆流を防ぎ、下から上に開いて血液を流すゲートとして「静脈弁」が備え付けられています。ふくらはぎの筋肉が収縮するたびに脚の静脈が圧迫され、静脈弁と協調しながら血液を心臓まで運んでいきます。

ところが、何からの原因で血液の循環が滞ると、静脈に血液がたまり血管が徐々に太くなっていきます。はじめのうちは、静脈が拡がったり、うねうねと蛇行(だこう)するだけですが、さらにひどくなると脚がむくむ、重くなる、疲れやすくなるなどの症状が生じます。この状態が「下肢静脈瘤」のサインです。さらに進行すると、脚が痛くなる、つりやすくなるなどの症状がでてきます。 下肢静脈瘤の治療を放置すると皮ふの炎症や皮ふ潰瘍(かいよう)のほか、静脈瘤のなかで血が固まる「血栓性静脈炎」が生じることがあります。

脚の静脈の構造と静脈瘤

脚の静脈の構造と静脈瘤
情報公開日:2022年3月31日

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