テルモ、薬剤溶出型冠動脈ステント「Ultimaster Nagomi」を日本で発売 症例ごとに適したステントデザインでより良い治療に貢献

2022年1月11日

 テルモ株式会社(本社:東京都渋谷区、社長:佐藤 慎次郎)は、15日より、薬剤溶出型冠動脈ステント(DESDrug Eluting Stent)「Ultimaster Nagomi」(アルチマスターナゴミ)を日本で販売開始しました。今後、段階的な市場導入を進めます。また、このたびの日本での上市は世界で初となり、来年度以降、順次販売地域を拡大する予定です。

 ステントは血管などの人体の管状部分を管腔内部から広げる医療機器で、心臓の周りにある冠動脈が狭窄したり、閉塞したりすることによって起きる狭心症、心筋梗塞などの治療に使用します。

 バルーンカテーテルで冠動脈を拡張した後、ステントを血管内に留置しますが、留置後に再び狭窄を起こすことがあるため、DESが多く使用されます。DESでは、留置後にステントに塗布した免疫抑制剤が徐々に周囲の組織に放出され、再狭窄の原因となる細胞増殖を抑制することが期待されています。

 Ultimaster Nagomiは、2015年に発売したDESUltimaster」と2018年に発売した「Ultimaster Tansei」の基本デザイン、薬剤、ポリマーを継承しつつ、より使い勝手の良い製品ラインアップを展開します。

 今回新たに3種類のステントデザインを採用することで、症例ごとに適した留置と手技の安定性の実現を目指しています。例えば、径の大きいサイズのステントは、分岐部留置を考慮し、拡張限界ステント径は国内最大です。また、分岐部にも圧着しやすいよう、柔軟なステントプラットフォームを採用し、摺動性を高めるために新しい親水性コートを採用することで、今まで以上に病変部へ運び込みやすくすることを追求しました。

 さらに、44mmと業界最長の50mmのステントをラインアップに追加することで、長い病変も一つのステントで治療できるようにしています。

 Ultimasterシリーズは、欧州、アジア、日本で販売しており、これまで150万本以上が使用されております。昨年の8月に発表されたMASTER DAPT試験など、各種臨床研究で評価され、登録患者さんは合計5万症例以上*になっています。これからも、医療従事者に最適な治療の選択肢を提供し、患者さんのQOL向上に貢献してまいります。

  • * 登録患者5万症例以上という表現には、登録申請中の試験も含みます。




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    Ultimaster Nagomi

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    分岐部病変へのステント留置イメージ

参考:「Ultimaster」(アルチマスター)シリーズの特徴

 Ultimasterは、薬剤含有コーティングの材料に生分解性ポリマーを採用し、ポリマーならびに薬剤を血管組織に接する面にのみに塗布したステントで、長期的にステント血栓症発生率の低減が期待されます。

 また、コバルト合金の採用と、ステントデザインを工夫することにより、血管内の通過性を向上させ、曲がった血管に沿ってステントを留置しやすくしています。

製品概要

販売名 アルチマスターナゴミ
一般的名称 冠動脈ステント
医療機器承認番号 30300BZX00264000

テルモ概要

テルモは、「医療を通じて社会に貢献する」という理念を掲げ、100年の歴史を持つ、日本発の医療機器メーカーです。世界160以上の国と地域で事業を展開し、25,000人以上のアソシエイト(社員)が革新的なソリューションを届けるために日々働いています。

国産体温計の製造に始まり、設立以来、医療の基盤を支え続けてきました。現在は、カテーテル治療、心臓外科手術、薬剤投与、糖尿病管理、腹膜透析、輸血や細胞治療などに関する幅広い製品・サービスを提供しています。

テルモは、患者さんや医療従事者をはじめ、広く社会にとって価値ある企業を目指します。

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