
News release
テルモのニュースリリースは、当社企業活動をステークホルダーの皆様にお伝えするためのものです。医療機器や医薬品の情報が含まれることがありますが、これらは報道関係者、株主・投資家等の皆様を対象にした情報であり、顧客誘引や医学的アドバイスを目的とするものではありません。
テルモ株式会社 代表取締役会長 三村孝仁
※年賀式での社内メッセージの抜粋です。
皆さん、新年あけましておめでとうございます。
昨年9月17日に開催した「テルモ創立100周年記念式典」には、オンラインで世界中のアソシエイト(社員)を中継で繋ぎ、多くのアソシエイトに参加いただきました。この難しい環境下にありながら皆さんと一緒に記念日を祝えたことを大変うれしく思います。
さて、テルモの次の100年の成長を語る際、我々が起点にすべき立ち位置は、"今"でしょうか?"将来の姿"でしょうか?VUCAと言われる現代が抱える課題は大変に複雑で、それが将来、単純な状態になるとは到底考えられません。むしろますますその複雑性を増すでしょう。私は、これからの時代で原則とすべきなのは、"今"からの積み上げではなく、"将来の姿"からバックキャストして考えることだと思います。「いつ、どのような状態にしたいのか」を徹底的に考え、「そのために必要なこと」を実行するのです。
先月テルモは、来年度からの新しい5カ年成長戦略「GS26」を発表しました。未来の医療課題に対しソリューションを与える、ということが太い幹になった戦略です。これまでの経験則だけでは、未来の世界、未来の医療はその像を描ききれないものになることは明白です。恐らく、「出題された問題の正解を求める」ような考え方は今後通用しなくなってくるでしょう。
また、ありたい未来像からバックキャストするわけですから、「とりあえず」ではなく「意図をもって」何かに取り組むマインドセットが大切だと思います。
私自身、テルモの製品やサービスを評価してくれるのは誰か、私たちがご提供したものでお客様が幸せになるのか、そして自分の仕事は何につながっているのかを常に考え、現場・現物・現実との対話を繰り返したいと思います。
フォーキャストではなく、バックキャストの思考を基本に。今年度残り3か月、4月からの5カ年成長戦略、そして次の100年に向けた歩みを進めていきましょう。
皆さんの日々のご努力に、改めて感謝します。
そして、2022年が、皆さんにとって素晴らしい1年でありますように。ありがとうございました。
テルモは、「医療を通じて社会に貢献する」という理念を掲げ、100年の歴史を持つ医療機器メーカーです。日本に本社を構え、世界160以上の国と地域で事業を展開、30,000人以上のアソシエイト(社員)が革新的なソリューションを届けるために日々働いています。
国産体温計の製造に始まり、設立以来、医療の基盤を支え続けてきました。現在は、カテーテル治療、心臓外科手術、薬剤投与、糖尿病管理、腹膜透析、輸血や細胞治療などに関する幅広い製品・サービスを提供しています。
テルモは、患者さんや医療従事者をはじめ、広く社会にとって価値ある企業を目指します。