テルモ、アバノス・メディカル社と提携 国内唯一の経腸栄養チューブ追跡システムを販売

2020年4月21日

 テルモ株式会社(本社:東京都渋谷区、社長:佐藤 慎次郎)は、このたび、米国アバノス・メディカル社(ジョージア州)の日本法人であるアバノス・メディカル・ジャパン・インク(本社:神奈川県横浜市、社長:尾崎 健二)と提携し、同社の栄養チューブ挿入追跡装置「コートラック」の日本での販売権を取得しました。7月以降、テルモが医療機関に向けて販売いたします。

 口からの食事ができない患者さんも、なるべく栄養チューブを通して胃や腸で栄養摂取(経腸栄養)をすることが推奨され、特に手術後や重症の患者さんは回復促進のために、早期に消化管での栄養摂取をすべきとされています。*1
 しかし、チューブが誤って気管に入ってしまった状態で流動食を注入して、呼吸困難に陥る医療事故も発生していることから、現在は、チューブを留置した直後のX線撮影や流動食を注入する前の内容物吸引などで、チューブ先端の位置を確認しています。
 コートラックは、栄養チューブの先端をリアルタイムで追跡できる日本国内唯一*2の機器です。専用栄養チューブの先端から発生する磁気を検出し、その位置情報を連続的にモニターに表示することで栄養チューブの挿入状態を疑似的に可視化します。チューブの挿入から、留置までの先端追跡をしやすくすることで、安全なチューブ留置を補助します。

 2020年4月の診療報酬改定では、集中治療室入室後の早期に、経腸栄養を開始することを後押しする制度*3が新設されるなど、重症の患者さんにおける栄養管理の重要性に注目が集まっています。
 テルモは、輸液(点滴)チューブ・輸液剤などの輸液関連製品、粘度可変型流動食*4や超高濃度栄養食*5などの栄養に関する製品を幅広く展開しています。この製品群にコートラックを加えることで、医療安全と術後の早期回復という医療の質向上に貢献してまいります。

製品概要

一般的名称 経腸栄養チューブ挿入追跡装置
販売名 コートラック
医療機器承認番号 22800BZX00142000
使用目的又は効果 本品は、栄養チューブの挿入、留置を支援するため、栄養チューブに内挿したスタイレット先端に取り付けられたコイルが発生する磁気をレシーバーで検出し、その位置情報を連続的に表示することで栄養チューブの挿入状態を擬似的に可視化する装置である。
希望小売価格 300万円(税抜き)
一般的名称 食道経由経腸栄養用チューブ
販売名 コートラック用経腸栄養チューブ
医療機器承認番号 22800BZX00308000
使用目的又は効果 鼻咽頭又は食道を経由して、胃もしくは腸に栄養剤等を投与する栄養チューブである。先端にコイルを取り付けたスタイレットと組み合わせて、栄養チューブの挿入、留置を支援するための経腸栄養チューブ挿入検出装置と接続し、栄養チューブの挿入状態を疑似的に可視化することができる。
希望小売価格 7,500円(税抜き)
  • *1

    日本静脈経腸栄養学会(当時)「静脈経腸栄養ガイドライン第3版」、日本集中治療医学会「日本版重症患者の栄養療法ガイドライン」

  • *2

    アバノス・メディカル社調べ

  • *3

    早期栄養介入管理加算。算定するには、経腸栄養開始時間以外にも栄養アセスメントや管理栄養士の専任配置などの条件があります。

  • *4

    粘度可変型流動食とは、栄養チューブを通過する際は液体で、胃の中では胃酸に反応して、適度な粘度の半固形に変化するよう設計されている食品のことです。

  • *5

    超高濃度栄養食とは、少量でありながら高いエネルギー(4.0kal/mL)と炭水化物、脂質、たんぱく質、ビタミン、ミネラルなどのさまざまな栄養素をバランスよく配合している経口補助食品のことです。

テルモの開示資料に記載されている業績見通し等の将来に関する記述は、当社が現在入手している情報及び合理的であると判断する一定の前提に基づいており、当社としてその実現を約束する趣旨のものではありません。様々な要因により、実際の業績等が変動する可能性があることをご承知おきください。実際の業績に影響を与えうる重要な要素には、テルモの事業領域を取り巻く経済情勢、為替レートの変動、競争状況などがあります。

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