テルモの脳動脈瘤治療用ステント「FRED」、日本で発売 治療選択肢の拡充へ

2020年3月30日

 テルモ株式会社(本社:東京都渋谷区、社長:佐藤 慎次郎)は、脳動脈瘤治療に用いる血流改変ステント「FRED」を4月より日本で販売開始します。

 脳動脈瘤とは、脳血管壁の一部がコブ状にふくらんだもので、破裂すると脳卒中の一種であるくも膜下出血を引き起こします。脳動脈瘤の治療には大きく分けて、開頭手術と血管内治療の2種類があります。開頭手術は外科的手術で、クリップで瘤の根元部分を挟み血液の流入を遮断します。血管内治療は、脚の付け根などの血管から挿入したカテーテルを通して金属でできた柔らかいコイルを瘤の中に詰める「コイル塞栓術」が主流です。

 血流改変ステントは、血管内治療で用いられる、細かい網目の筒状デバイスです。動脈瘤の入り口を覆うように留置することで瘤への血流を遮断し、瘤内の血栓化を促します。

 FREDは、2層に編み込まれた独自のナイチノールメッシュ構造を持ち、確実な血液流入の遮断、血管壁への密着性、ステント展開のしやすさなどを目指しました。また、外科手術やコイル塞栓術が困難な入り口が広いワイドネック型や、血管全体が膨らんだ紡錘状の脳動脈瘤(最大瘤径5mm以上)に使用されます。欧州では2013年に発売されており、世界で20,000例の使用実績があります。

 テルモは、「血流改変ステント」、通常の脳動脈瘤治療に使用する「塞栓コイル」、外科治療が困難で、血管分岐部にあるワイドネック型の瘤を治療する「袋状塞栓デバイス」の3種類の治療機器を持つ唯一の企業です。これからも、価値ある製品を医療現場に届け、患者さんのより良い未来の実現を目指します。

  • 20200330-1.png

    血流改変ステント「FRED」

  • 20200330-2.jpg

    「FRED」留置イメージ

FRED概要

一般的名称:中心循環系血管内塞栓促進用補綴材 

販売名:FREDシステム

医療機器承認番号:30100BZX00117

使用目的又は効果:

本品は、内頚動脈の錐体部から中大脳動脈と前大脳動脈の近位部、脳底動脈及び椎骨動脈に位置する、外科的手術やコイル塞栓術での治療が困難な、最大瘤径が5mm以上、かつワイドネック型(ネック部が4mm以上又はドーム/ネック比が2未満、紡錘状を含む)の頭蓋内動脈瘤を塞栓化させる目的で使用される(破裂急性期を除く)

テルモの開示資料に記載されている業績見通し等の将来に関する記述は、当社が現在入手している情報及び合理的であると判断する一定の前提に基づいており、当社としてその実現を約束する趣旨のものではありません。様々な要因により、実際の業績等が変動する可能性があることをご承知おきください。実際の業績に影響を与えうる重要な要素には、テルモの事業領域を取り巻く経済情勢、為替レートの変動、競争状況などがあります。

印刷
T
O
P