テルモ、細胞製剤の充填・仕上げシステム「FINIA」を発売 全自動化技術により新たな治療の普及に貢献

2019年10月 3日

 テルモ株式会社(本社:東京都渋谷区、社長:佐藤 慎次郎)は、細胞製剤における製剤化の最終工程である、充填・仕上げ作業を補助する装置「FINIA」(フィニア)を世界各国で展開します。米国、英国、イスラエルなどの9カ国では既に販売しており、日本、韓国、欧州で10月以降に順次発売します。

 採取した細胞を加工・培養し、細胞の働きを利用して難治性疾患を治療する「細胞治療」は近年、新しい治療法として広がりをみせている分野です。患者さん自身や他人の細胞を用いて疾患を治療します。治療法によっては、加工した細胞と薬剤を混合し、その細胞製剤をバッグに小分けして複数回にわたり患者さんへ投与します。

 FINIAは細胞と薬剤の混合工程から、完成した製剤を必要分量に小分けしてバッグに充填するまでの全工程を自動で行う装置です。閉鎖系のシステムで、厳密な低温管理が可能です。

 細胞治療の研究開発や実用化が加速するなかで、細胞製剤の量産化や品質管理が課題となっています。細胞採取や培養の工程は自動化が進む一方で、混合や分注などの工程の多くは手作業で行われています。FINIA独自の全自動技術を生かし、作業者の効率を向上させます。また、作業工程が電子的に記録されるため、品質管理の向上が期待でき、細胞治療の普及に貢献します。

 テルモの血液事業子会社のテルモBCT社長であるアントワネット・ギャヴィンは、「テルモBCTには血液採取や細胞処理の自動化を進めてきた長い歴史があります。今後、さらに細胞治療が発展するためにも、FINIAの新しい技術で工程の簡略化を図り、研究開発者を支え、治療法の正確性、安定性、信頼性、量産性を高めてまいります」とコメントしています。

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    充填・仕上げシステム「FINIA」

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