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代表取締役社長CEO 佐藤 慎次郎

 新入社員の皆さん、入社おめでとうございます。

 5月から新しい元号に変わりますので、皆さんは平成最後の新入社員ということになります。元号の切り替わりは、いろいろな意味で時代の転換点を感じさせます。世界的にも多くの分野で地殻変動が起きつつありますが、医療も20世紀のパラダイムでは立ち行かない時代を迎えています。まさにパラダイムシフトが求められる重大な転換期に、皆さんは入社しました。若者の特権である、みずみずしい感性、尽きない好奇心、たゆまぬ向上心を胸に、この医療のパラダイムシフトを捉え、変革を先導してくれることを期待しています。

 入社にあたって、皆さんに三つのアドバイスをお伝えします。
 一つ目は、「医療について興味を持って学ぶ」ことです。
 テルモの企業理念は「医療を通じて社会に貢献する」です。テルモは、医療の基軸から決して離れません。したがって、皆さんは本日から医療の社会に一歩足を踏み入れたことになります。どの部署で仕事をしていても、医療について興味を持ち続け、学習し続けてほしいと思います。

 二つ目は、「自分の頭で考える癖をつける」ことです。
 学生と社会人の一番大きな違いは、教科書の無い世界に入ったということです。ビジネスの世界は、正解の無い課題にも結論を出さなければいけません。自分で考える習慣が無いと最後に必ず行き詰まってしまいます。目先の答えに飛び付くのではなく、常に「なぜだろう?」と疑問を持ちながら、仕事を進める習慣を身につけてほしいと思います。

 三つ目は、「コミュニケーションの力を磨く」ことです。
  会社は団体競技です。世界中の社員と協働しながら成果を紡いでいきます。人と対話することに憶病にならず、同僚・お客様と社内外を問わず、できる限りコミュニケーションを深めるように心掛けてください。

 最後に、皆さんに次の言葉を贈ります。
 "Be kind to yourself!"
 これは、私が尊敬するジャズピアニスト秋吉敏子さんの言葉です。私はこの言葉が、自分の能力を最大限発揮できるように、諦めず、最後まで歩み続けることの重要性を訴えているのではと考えています。仕事において自分はこの程度かと見切りをつけてしまうと、自分の能力の可能性がそこで閉ざされてしまいます。それは自分にとって不親切です。
 これからの社会人生活には山あり、谷あり、いろいろなことが起こります。自分の中にどんな可能性が秘められているかは、最後まで誰にも分かりません。それが見えるまで、焦らず、たゆまず、自分を大切にして、皆さん自身の中にある最大の可能性を社会のために役立てることこそが、皆さんの使命です。そして、それを実践していただきたいというのが、私からの切なる願いです。

 皆さんも本日からテルモの一員です。テルモの社員として、社会人として、大きく成長し、新世代の担い手として活躍していただけることを期待しています。

 (参考)2019年度 テルモグループ入社式
 日時    : 2019年4月1日(月)11:00~12:00
 会場    : テルモ湘南センター(神奈川県足柄上郡中井町)
 新入社員数 : 238名
 ※テルモ株式会社、テルモ山口株式会社、テルモ・クリニカルサプライ株式会社合同で開催

テルモ概要

テルモは、「医療を通じて社会に貢献する」という理念を掲げ、100年の歴史を持つ医療機器メーカーです。日本に本社を構え、世界160以上の国と地域で事業を展開、30,000人以上のアソシエイト(社員)が革新的なソリューションを届けるために日々働いています。

国産体温計の製造に始まり、設立以来、医療の基盤を支え続けてきました。現在は、カテーテル治療、心臓外科手術、薬剤投与、糖尿病管理、腹膜透析、輸血や細胞治療などに関する幅広い製品・サービスを提供しています。

テルモは、患者さんや医療従事者をはじめ、広く社会にとって価値ある企業を目指します。

プレスリリースは、当社情報をステークホルダーの皆様へ公平かつ適切なタイミングでお知らせするためのものです。文中に含まれる製品情報(開発中のものを含む)は、顧客誘引や医学的アドバイスを目的とするものではありません。
また、業績見通し等の将来に関する記述は、当社が現在入手している情報および合理的であると判断する一定の前提に基づいており、当社としてその実現を約束する趣旨のものではありません。さまざまな要因により、実際の業績等が変動する可能性があることをご承知おきください。実際の業績に影響を与えうる重要な要素には、テルモの事業領域を取り巻く経済情勢、為替レートの変動、競争状況などがあります。