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 テルモ株式会社(本社:東京都渋谷区、社長:鮫島 光)は、ICタグ*1搭載のプレフィルドシリンジ『ニトログリセリン静注25mg/50mLRFIDシリンジ「テルモ」』*2を全国の医療機関に向けて7月1日より販売します。なお、本製品は2025年9月販売予定のICタグの読み取り可能なスマートポンプとの連携が可能です。これらの製品を通じて、院内の安全な薬剤投与の実現をサポートします。
ニトログリセリン静注25㎎/50mLRFIDシリンジ「テルモ」

 ニトログリセリンは手術時の低血圧維持、手術時の異常高血圧の救急処置、急性心不全(慢性心不全の急性増悪期を含む)や不安定狭心症の治療に使われる薬剤です。手術中、または治療において血圧を下げるために使用され、周術期に多く用いられます。

 通常、医師の指示をもとに看護師が自身のIDと、患者ID、処方IDを確認(3点認証)ののち薬剤をポンプにセットをしますが、最終的にポンプに薬剤をセットする際は、目視による確認を行っているため、誤った薬剤のセットや、注射器の交換間違いなどによる誤投与につながるリスクがありました。今回発売する『ニトログリセリン静注25mg/50mLRFIDシリンジ「テルモ」』は、ICタグが搭載されており、ICタグの読み取り機能を持つシリンジポンプ(以下「ポンプ」)に取り付けると、事前にポンプに登録された薬剤ライブラリと照合して自動でポンプに薬剤の情報が読み込まれるため、薬剤誤投与、単位間違え、過剰・過少投与などの医療事故防止への効果が期待されます。

 今後もICタグ付きプレフィルドシリンジのラインアップを特に周術期に使用される薬剤で拡大していくことで、医療機器と医薬品を併せ持つテルモ独自のソリューションを提供し、患者さんの安全と、医療従事者の負担軽減の「標準化」を目指します。

 なお、周術期の安全な薬剤投与を目的としてICタグをプレフィルドシリンジに搭載しているのは、国内初です*3。今後発売予定のポンプもRFIDで薬剤の情報を認識できる機能を備えたスマートポンプとして国内初の販売となる見込みで、今後は、このICタグ付きプレフィルドシリンジと、それを読み込めるポンプの仕組みを広め、薬剤の安全な投与の取り組みを広げていきます。

 
*1 ICタグはRFタグ、RFIDタグと同義
*2  RFID(Radio Frequency Identification)とは、情報が書き込まれたICタグとそのリーダーが電波などでワイヤレス通信し、非接触で情報の読み取りや書き換えをする無線通信システム
*3 2025年5月時点テルモ調べ

製品概要

販売名ニトログリセリン静注25㎎/50mLRFIDシリンジ「テルモ」
薬効分類名血圧降下剤/血管拡張剤
効能又は効果手術時の低血圧維持
手術時の異常高血圧の救急処置
急性心不全(慢性心不全の急性増悪期を含む)
不安定狭心症
承認番号30700AMX00007000
薬価1,208円

テルモ概要

テルモは、「医療を通じて社会に貢献する」という理念を掲げ、100年の歴史を持つ医療機器メーカーです。日本に本社を構え、世界160以上の国と地域で事業を展開、30,000人以上のアソシエイト(社員)が革新的なソリューションを届けるために日々働いています。

国産体温計の製造に始まり、設立以来、医療の基盤を支え続けてきました。現在は、カテーテル治療、心臓外科手術、薬剤投与、糖尿病管理、腹膜透析、輸血や細胞治療などに関する幅広い製品・サービスを提供しています。

テルモは、患者さんや医療従事者をはじめ、広く社会にとって価値ある企業を目指します。

プレスリリースは、当社情報をステークホルダーの皆様へ公平かつ適切なタイミングでお知らせするためのものです。文中に含まれる製品情報(開発中のものを含む)は、顧客誘引や医学的アドバイスを目的とするものではありません。
また、業績見通し等の将来に関する記述は、当社が現在入手している情報および合理的であると判断する一定の前提に基づいており、当社としてその実現を約束する趣旨のものではありません。さまざまな要因により、実際の業績等が変動する可能性があることをご承知おきください。実際の業績に影響を与えうる重要な要素には、テルモの事業領域を取り巻く経済情勢、為替レートの変動、競争状況などがあります。