テルモグループのバスクテック社、英国王賞（企業部門）を受賞

大動脈疾患治療用製品のカスタムメイドサービスを評価

　テルモ株式会社（本社：東京都渋谷区、社長：鮫島 光）は、英国子会社バスクテック社が「英国王賞（企業部門）」（The King's Awards for Enterprise）を受賞したことをお知らせします。英国王賞（企業部門）は、「イノベーション」、「国際貿易」、「持続可能な開発」などのカテゴリーにおいて卓越した成果をあげた英国企業に贈られる賞であり、バスクテック社はイノベーションカテゴリーで受賞しました。

英国王賞のエンブレム

　テルモは、Terumo Aorticというブランドのもと、バスクテック社と米国子会社ボルトンメディカル社が中心となって人工血管やステントグラフトなどの大動脈疾患治療用の医療機器を提供しています。既製の製品では対応が困難な複雑な病変の場合、欧州など法令で許可されている一部の国や地域においては、医療従事者の指示のもとで製品のサイズや形状などを調整したカスタムメイド製品も提供しています_^*。今回、カスタムメイド製品の提供に関するサービスが高く評価され、受賞となりました。

　このサービスでは、クラウド上に登録された患者さんの症例情報やCT画像などのデータをもとにカスタムメイド製品を製造するほか、患者さんの大動脈の立体モデルを3Dプリンターで作成することも可能です。医療従事者は、立体モデルを使ってカスタムメイド製品が患部に適合するかを確認したり、手術の前にトレーニングを行ったりすることで、複雑な病変への対処を入念に準備することができます。

3Dプリンターで作成する大動脈モデルのイメージ

　テルモは今後も、大動脈疾患治療用の革新的な医療機器を開発するとともに、デジタル技術の活用による患者さん一人ひとりに適した製品の提供に取り組み、医療の進化と患者さんのQOL向上に貢献してまいります。