テルモ、プエルトリコ工場に新棟を建設

3,000万米ドルを投資し、血管内治療用の止血デバイスの生産能力を向上

　テルモ株式会社（本社：東京都渋谷区、社長：佐藤 慎次郎）は、プエルトリコ工場（所在地：プエルトリコ、カグアス）に新棟を建設し、血管内治療用の止血デバイス「アンジオシール（Angio-Seal）」の生産能力を向上します。

　新棟建設と生産設備導入に関する投資額は約3,000万米ドルであり、新棟の竣工は2025年夏を予定しています。新棟では既存の生産棟の約3倍の床面積を確保し、止血デバイスのグローバルな需要拡大に応えるとともに、将来の更なる生産能力拡充にも備えます。なお、既存の生産棟は新棟稼働後にリノベーションを行い、事務所として活用する予定です。

　血管内治療では、太腿の付け根の血管（大腿動脈）や手首の血管（橈骨動脈：とうこつどうみゃく）からカテーテルを挿入して治療を行います。止血デバイスは、カテーテルを挿入する穿刺部からの術後の出血を止めるための医療機器であり、止血時間の短縮と患者さんの早期退院に貢献します。アンジオシールは大腿動脈の穿刺部止血に使用される製品です。

　テルモは2017年にプエルトリコ工場を取得して以来、同工場で一貫してアンジオシールの生産を手掛けています。同工場で生産された製品は日本を含むグローバル市場に供給されています。

　テルモは世界に34の生産拠点を有し、160以上の国・地域へ高品質な製品を安定的かつ迅速に供給するサプライチェーンを構築しています。今後もオペレーションの高度化を追求し、人々の健康といのちを支える価値ある製品やサービスをグローバルに提供することで、「医療の進化」と「患者さんのQOL向上」に貢献してまいります。