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 テルモ株式会社(本社:東京都渋谷区、社長:佐藤 慎次郎)は、このたび、脳動脈瘤用塞栓デバイス「Woven EndoBridgeデバイス」、持続血糖測定器「Dexcom G6 CGMシステム」、薬剤溶出型冠動脈ステント「Ultimaster Nagomi」の3製品が、公益財団法人日本デザイン振興会主催「2022年度グッドデザイン賞」を受賞したことをお知らせいたします。

 グッドデザイン賞は、製品、建築、ソフトウェア、システム、サービスなど、形のある無しに関わらず、課題の解決や新たなテーマ発見を導くデザインを評価・顕彰しています。テルモは、1989年に人工肺「キャピオックスE CX-E30」で初めて同賞を受賞し、1996年以降27年連続で受賞をしています。今年度はさらに、脳動脈瘤用塞栓デバイス「Woven EndoBridgeデバイス」が「グッドデザイン・ベスト100*1」に選定され、その中で「グッドデザイン金賞(経済産業大臣賞)*2」を受賞しました。

 テルモはこれからも、「医療の進化」と「患者さんのQOL向上」への貢献を追求し、人々の健康といのちを支える価値ある製品やサービスを届けてまいります。

受賞製品

脳動脈瘤用塞栓デバイス「Woven EndoBridgeデバイス」(グッドデザイン金賞)

審査委員の評価コメント

 脳動脈瘤を治療するためのまったく新しいデバイスである。編み構造は柔軟性を特徴とする構造体だが、その構造的特徴を医療に活かすことで、従来の術式が持っていた問題点を根本的に解決している。結果として術中の放射線被ばく量を下げ、且つ治療コスト削減を実現しており、その柔軟な発想と重層的に課題を解決している点はまさにイノベーションと呼ぶに相応しい。日本の伝統工芸である「組紐」をヒントにしているという点も、医療機器開発の着想として非常に印象的であり、命を救うデバイスに宿る佇まいの美しさに強く感銘を受けるデバイスである。
 
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Woven EndoBridgeデバイス

 

持続血糖測定器「Dexcom G6 CGMシステム」

審査委員の評価コメント

 自動的にグルコース値を測定できるこのモニターシステムは、1型糖尿病患者が毎日おこなわなければならないグルコース測定を解放してくれる革新的なシステムである。更に予測アラート機能により事前に低血糖のリスクを通知してくれるので気にせずスポーツや会議、就寝時も安心して過ごせる。不安の少ない日常をサポートしてくれるこのシステムは、この病気の多い子供や青年にとって、何にも代えがたい大切な存在である。本体は直感的に方向性が分かる明快な形状で、視認性の高い大きな操作ボタンがバランスよく配置され片手で操作でき、センサーをワンプッシュでお腹に装着できる点などユーザビリティもよく考えられている。専用アプリは、内容が直感的にわかるような表現がなされ、初めての患者にも簡単に使うことができるよう工夫されている。記録内容を共有できるため自分で管理のできない幼児の見守りや、スマートウォッチの利用で日々の血糖管理ができる等、これまで行っていたこの病気との付き合い方を大きく変える点も高く評価したい。
 
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Dexcom G6 CGMシステム



薬剤溶出型冠動脈ステント「Ultimaster Nagomi」

審査委員の評価コメント

 本製品は、短いセグメントとそれらを点で接続した多関節構造のデザインにより、高い柔軟性と分岐を含めた血管への追従性を有し、ステントの上端と下端で血管径が異なる部位においても、ステント径6.25mmまで血管壁に広がることができる。また、これまで複数本のステント留置が必要とされた長い病変もシンプルに治療できる、ステント長50mmが用意されている。超高齢化社会において複雑化する冠動脈治療に対し、幅広い症例に対応し医療経済性の向上にも貢献するデザインであることを評価した。
 
 
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Ultimaster Nagomi

 


※審査委員の評価は、グッドデザイン賞ウェブサイト(https://www.g-mark.org/)に掲載されている文章をそのまま引用しています。 

 
*1   グッドデザイン・ベスト100は、2022年度グッドデザイン賞受賞対象の中で、審査委員会により特に高い評価を得た100件です。
* 2  社会の課題に対する取り組みとしての内容、将来に向けた提案性や完成度の高さなど、総合的な観点から、グッドデザイン賞審査委員会が今年度もっとも優れていると評価したデザインに贈られる賞です。
 

テルモ概要

テルモは、「医療を通じて社会に貢献する」という理念を掲げ、100年の歴史を持つ医療機器メーカーです。日本に本社を構え、世界160以上の国と地域で事業を展開、30,000人以上のアソシエイト(社員)が革新的なソリューションを届けるために日々働いています。

国産体温計の製造に始まり、設立以来、医療の基盤を支え続けてきました。現在は、カテーテル治療、心臓外科手術、薬剤投与、糖尿病管理、腹膜透析、輸血や細胞治療などに関する幅広い製品・サービスを提供しています。

テルモは、患者さんや医療従事者をはじめ、広く社会にとって価値ある企業を目指します。

プレスリリースは、当社情報をステークホルダーの皆様へ公平かつ適切なタイミングでお知らせするためのものです。文中に含まれる製品情報(開発中のものを含む)は、顧客誘引や医学的アドバイスを目的とするものではありません。
また、業績見通し等の将来に関する記述は、当社が現在入手している情報および合理的であると判断する一定の前提に基づいており、当社としてその実現を約束する趣旨のものではありません。さまざまな要因により、実際の業績等が変動する可能性があることをご承知おきください。実際の業績に影響を与えうる重要な要素には、テルモの事業領域を取り巻く経済情勢、為替レートの変動、競争状況などがあります。