テルモ、血液バック用陰圧型採血器「ヘモクイック AC-187」を発売

大型タッチパネル画面を採用し使いやすさと確実な操作を追求

　テルモ株式会社（本社：東京都渋谷区、社長：佐藤 慎次郎）は、全血採血で使用する血液バック用陰圧型採血器「ヘモクイック AC-187」を全国の医療機関向けに発売いたします。

　全血とは、血液に含まれる全ての成分を指します。血液バック用陰圧型採血器は、全血を血液バッグに採取する医療機器であり、真空ポンプで血液バッグ収納室内の気圧を低くすることで、採血を短時間で行えるように補助します。また、揺動により、血液バッグ内に採血された全血と抗凝固剤を混和する機能も備えています。同時に、血液バッグ内の血液重量を測定し、目標とする血液量を採取します。

　ヘモクイック AC-187は、医療従事者にとって使いやすさと確実な操作性を追求した製品で、「ヘモクイック AC-185」の後継機種です。医療機関では主に自己血輸血*を目的に、手術前に患者さんの血液を採取する際に使用されます。新たに大型のタッチパネル画面を採用することで、採血残量や採血流量の状態を識別しやすくしています。血液バッグの容量や品種の設定も、タッチパネルでより視覚的な操作が可能になりました。また、始業点検モードや採血履歴機能を追加するなど、医療現場の業務効率向上にも応えることを目指します。

　テルモは、1969年に日本初の血液バッグを発売して以来、成分採血装置や血液製剤を自動で製剤化するシステムなど、幅広い製品群で安全・安心な輸血医療を支えてきました。これからも、「医療を通じて社会に貢献する」という企業理念の基、多くの患者さんの命を支えることに全力で取り組んでまいります。